「全てを封鎖せよ!」と呼びかけられた9月10日、18日のデモ・ストライキにより、政府は2日間の祝日を廃止し、医療費控除額を倍増する法令の停止を決定しています。
これでは飽き足らないSNCF(フランス国鉄)の全組合は、さらに強硬なストライキを10月2日に決行するように呼び掛け、今度は「今こそ強硬なストライキの時だ!」と以下の声明を出しています。
「9月のデモ・ストライキにより、一部に関しては、新年度の財政削減案を取り下げたものの、新首相はそれ以外に何の変化も示さず、退職年金の凍結、社会保障の削減、公務員の人員削減、そして失業保険のさらなる削減についての受け入れがたい措置に対しては維持したままです。」
「政府は超富裕層への影響がわずかであるような新たな歳入源を拒否し、労働者、不安定雇用者、退職者、その他大勢に負担を強い続けることを望んでいます。」
「現在、政権の権力はかつてないほど脆弱であり、マクロン大統領は、2年間で5回も首相交代を余儀なくされ、政権は過半数に届かず、すでに圧力に屈しています。」
「今、ここで動員を拡大することで、この緊縮予算の放棄、憲法第49条3項で定められた64歳定年制の撤廃、賃金と年金の引き上げ、病院、学校、大学への資金提供、国の再工業化への投資、民間企業への2,110億ドルの公的支援の条件付け、そして巨額の富と利益への課税を実現できるときなのです。」
「2026年の緊縮予算を撤回せよ!」、「社会と財政正義のために!」、「緊縮予算は、超富裕層と大企業への優遇措置とともに、廃止せよ!」
などなど、CGT(全国組合連合)は、このように、新たに10月2日のストライキを呼び掛けています。
要は、前回のデモ・ストライキにより、一部、我々の意見が通ったが、まだまだこれくらいでは、納得できない! 現在、政権が脆弱であるからこそ、今こそ強硬なストライキ・デモ活動を行うことで政府に我々の思いを知らしめ、要求をつきつける!というもので、「今こそ!」というのは、「政府がかつてないほど脆弱である今」という意味のようです。
CGTはサイトの中で、デモに必要なチラシなどのキットを拡散し、デモ当日には、マグカップやエコカップなどを持ってきてください!と書いてあるので、なんでカップ??と思ったら、当日は、スープとドリンクを無料で提供します!とのことでした。
ヤレヤレ、いつまで続くのか?このデモとストライキ。言っていることはわからないでもないけれど、だったら、現在の記録的な財政赤字は、どうするの?という気がしないでもありません。
10月2日大規模動員ストライキ
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