長い夏のバカンス期間の終わりがもうすぐそこにやってきたことを実感させられるのが、新年度の始まりとともに、呼び掛けられる9月からのストライキの呼びかけ・・というのは、いかにもフランスです。
今年の新年度は、「9月10日!全てを封鎖せよ!」というスローガンが掲げられ、このストライキやデモの動きを各方面が同時に行い、集結させることで、インパクトを大きくしています。
ストライキといえば、常にまず先頭に立つのは、鉄道関係で、現在のところは、SNCF(フランス国鉄)、そして、それに続いて、全国タクシー連盟、薬局、薬剤師業界、パリ公立病院協会(AP-HP)、鉱業・エネルギー連盟などがなまえを連ねています。
それぞれに訴えは様々ではありますが、基本的には、7月に発表された政府の財政削減策に反対するものです。
SNCF(フランス国鉄)に関しては、現在のところ、Sud-Rail(南レール)だけが、鉄道部門の全労働者に対し、「鉄道部門のあらゆる活動を阻止する!」と呼びかけ強力なストライキを構築することを呼び掛けています。
また全国タクシー連盟(FNDT)については、患者輸送費改革に反対しており、9月5日から空港、駅、国境、燃料配給所、さらにはパリ・シャンゼリゼ通りまで封鎖する予定にしています。
そして、薬局に関しては、ジェネリック医薬品に関して提供できる商業割引の削減に抗議するもので、8月中にもすでにストライキが行われていましたが、9月に入ったら、それを一層、動員を強化するという予告通り、この動きを強化する模様で、9月18日にも薬局の閉鎖が続き、その後、9月27日からは、毎週土曜日も閉鎖されると予想されています。
エネルギー部門では、CGT鉱山エネルギー連盟が9月2日に結集を呼び掛けており、最近のエネルギーコストの上昇を強く批判しています。
イル・ド・フランス地域では、AP-HP病院グループ(38の施設と約10万人の医療従事者を擁護する)のCGT、FO、CFTC、UNSAの各組合がパリ公立病院(AP-HP)全体の統一ストライキに供えるために、8月25日から総会を開催するよう呼び掛けています。彼らもまた、医療分野における経済対策に抗議する意向を示しています。
こうなってくると、あと、思い当たるのは、学校などの教育部門ですが、現在のところは、学校関係についてのストライキの予定は、まだ発表されていません。
このようなストライキは、いつものことではあるものの、また、大混乱を引き起こすことは明白ですが、ここがフランスのフランスたる所以で、国民の70%は、政府予算に抗議するデモに賛成していると言われています。さすがです。おフランス。
9月10日 フランス全土封鎖
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