ここのところ、猛暑日が続いていて、暑いと、「この暑さ!なんとかしてくれ!」と切に思い、一日、一体、何回、気温を確認しているか?わからないくらいですが、毎回、少しでも気温が下がっていますように・・と、祈るような気持ちで携帯の天気予報を開いてしまいます。
こんな猛暑の中にも、しっかりとヒット商品を狙っている人というのもいるもので、この暑さに付け込んで?(というのも言い方が悪いですが・・)ここ数年、フランスでは、「水分補給タブレット」 なるものが大ヒットしているそうです。
疲労回復、パーティー後の疲れ、猛暑への奇跡の解決策として売り出されたこのタブレットは、ミネラル塩とフルーティーな風味をベースにしており、発汗による電解質損失を補うものとされています。
私はこのタブレットの存在を、つい最近、知ったばかりなのですが、だいたいタブレットで水分補給?とは、なんとなく胡散臭く感じるもので、水を飲まずに水分補給?水分補給なら、水飲めよ!とか思ってしまうタイプです。
大ヒット商品だけあって、既に数社がこの商品に参画し、多くの薬局には、この商品が並べられており、フランスには、550万人以上の愛用者がいると言われています。
この水分補給タブレットを発売している各社は、口を揃えたように「フランス人の成人の約80%がANSES(フランス国民保健サービス)が推奨する1日1.5~2リットルの水を飲んでいない」とフランス国民の水分補給が充分でないという衝撃的な主張を展開し、そのための最適な水分補給を促すタブレットとして宣伝をしています。
このタブレットには、ミント、レモングラス、ワイルドベリーなど、様々なフレーバーがあり、より摂取しやすく魅力的にアレンジされていますが、カリウム、マグネシウム、亜鉛などが含まれており、ふつうの水よりも水分補給効果があり、電解質を摂取することで水分補給効果を高めることができると謳っています。
しかし、専門家によると、その有用性は、実際の健康効果というよりも、商業的なストーリーのうえにのっているものである・・つまり、「のせられるな!」と警告・・。
これらのタブレットは、結局のところ、わずかな炭水化物の摂取量を抑えることであり、糖分が含まれているために、定期的に摂取すると、体重増加を促進すると語っています。
これに対し、発売元は、「私たちは水分補給を補うソリューションを提供しており、製品に含まれるブドウ糖の量は非常に少なく、1錠あたり約2グラムで、食事から摂取する糖分過剰摂取とは程遠いもの。もちろん、これは体内の水分補給を改善する製品であり、水の代わりになるものではありません」と弁解しています。
結局のところ、水分補給だけど、水ではない・・何なんだ!と思ってしまいますが、流行りものとなると、ひとまず、引きたくなる私は、やっぱりあまのじゃくなんでしょうか?
水分補給タブレット
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