飛行機に乗るときの機内持ち込み手荷物の液体制限については、毎度のことながら、面倒なことで、大変、嫌な思いもしてきました。
飛行機に乗る前の手荷物チェックでは、手荷物から100㎖以内に詰め替えた化粧水や香水などをジップロックのような袋に入れたものを出したり、パソコンや携帯などの電子機器を取り出したり、ただでさえ混んでいる中、バタバタと荷物チェックをされるのは、不快です。
一度、もう少しで使い終わりそうな化粧水を旅行先で使いきってしまおうと持って行ったところ、明らかに残りわずかで4分の1も入っていないのは一目瞭然なのに(透明のボトルだった)「容器には、120㎖って書いてあるからダメです!」と没収されてしまったこともありました。まあ、あまり入っていなかったので、大した被害ではないとはいえ、こんなの、いちゃもんそのものです。
それ以来、もう容器にも気を付けて、必ず20㎝×20㎝の袋に入る範囲内に詰め替えていくようにしています。飲み物なども持ち込めないので、セコい私は荷物検査の直前でガブのみするハメになったりもします。
日本の空港は、まだ、それでも良心的で飲み物などは、手荷物検査を通った後でも、市内と同じ価格のものを自動販売機で売っていますが、フランスの空港などは、手荷物検査後のエリアでの飲み物は、市内でふつうに買える価格とは違って価格が跳ね上がっていて、「ドリンクを取りあげて置いて、高いものを売りつけるってひどくない?」と毎回思います。
ドリンクについては、ちょっとまた別なのかもしれませんが、100㎖ルールについては、撤廃の方向で動いているようです。
すでにヨーロッパでも一部の空港では導入されている新型3Dスキャナーの導入により、最大2リットルの液体持ち込みが可能になる模様で、エジンバラ、バーミンガム、ブリュッセル・ザベンテム空港、イタリアの7つの空港、そして、パリ・シャルルドゴール空港やオルリー空港を含む一部の空港では、このスキャナーが導入されているそうです。
ヨーロッパでは、2006年の計画的液体爆発攻撃を受けて導入された100㎖ルールが依然として適用されています。複数の空港でこの機械が導入されているにもかかわらず、制限値は、変更されていません。
実は今年の初めに欧州委員会は、この100㎖ルールの段階的撤廃を発表したものの、一部の加盟国とアメリカとイギリスから、「一定量を超えると非常に稀ではあるものの、スキャナーが爆発性液体を検知できない可能性がある」というフィードバックがあったため、これにストップがかかったと言われています。
欧州委員会は、新たな試験結果を待っている状態とのことですが、最終決定がいつ下されるかは、不明です。
しかし、少なくとも、この3Dの高性能スキャナーの導入について、フランスは2030年までには、完了する予定にしています。
本当にどうにかならない?と思う、この手荷物検査、特に経由便だったりする場合、乗り換えの際にまた、手荷物検査が必用な場合が多いので、前の便が遅れていたりした場合は、もう次の便にギリギリだったりして、もう大変、焦ります。
それも、その時によって、荷物だけではなく、靴まで脱ぐように言われたりするのには、本当に辟易します。
とはいえ、残念ながら、安全のためには必要になってしまったこの一連の作業。できるだけ、簡単になってほしいのは、言うまでもありません。
手荷物の100ml 液体制限
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