ネスレが製造する乳児用粉ミルク(Guigoz,Nidal,Alfmino)などのブランドにセレウリドという毒素の可能性があるとして大規模なリコール(自主回収)が実施されています。
この毒素はセレウス菌が産生するもので、繰り返し摂取すると乳児に負うとや下痢などの症状を引き起こす可能性があるとされ、ときには重篤な症状を引き起こすこともあるようです。
問題の原因はARA(アラキドン酸)を多く含む原料由来で供給業者からの原材料中にセレウリドが混入していた可能性が指摘されています。
ネスレは数十ヵ国規模(約60ヵ国)で乳児用粉ミルクの回収を行っており、フランスでも対象製品の販売が停止・回収されています。
同じ原料問題は他の大手メーカー(仏ダノン、仏ラクタリス)にも波及し、粉ミルクの回収が広がっています。
ついには、乳児の死亡事故にまで繋がっている可能性があるとして、この波紋がさらに広がっています(アンジェで死亡した乳児がセレウリド毒素汚染のためリコールされたギゴズ粉ミルクを飲んでいたとして現在、詳しい因果関係を調査中)。
このネスレの粉ミルク問題に端を発し、さらには、フランス乳製品大手ラクタリスも乳児用粉ミルク「ピコット」を「セレウリド」が含まれている可能性があるとしてリコール・製品回収を行うことを発表しています。
下痢や嘔吐を引き起こす可能性のあるこの細菌性物質は、国際的な供給業者が供給した原料に関連しています。ネスレへの問題の商品の原料の供給業者は中国に拠点を置いています。
この物質はヨーロッパでは厳しく規制されているために、ヨーロッパ内でのこの原料の供給業者はほとんどありません。厳しく規制されているには、意味があるのに、なぜ?それを回避して、中国からなどというルートを選択するのでしょうか?
しかし、結果的にこれらの原料を使用する以上、ネスレやラクタリスのような大企業が自社製品の安全性を確保し、トレーサビリティに関する欧州規制を遵守することは必須。
ましてや、これがもっとも弱い乳児のための製品である以上、この怠慢は厳しく追及されるべき問題であると思われます。
乳児といえば、言葉どおり、ミルクが主食で生きている子どもが口にするものの安全性が脅かされているというのは、恐ろしいことです。
それにしても、ここ数年、これまでも、数々の問題(ペリエやブイトーニなどなど)が浮上してきているネスレがまた・・。
大企業で確固たるブランドにその名前が安心となっていたはずなのに、裏切られることが多すぎます。
ネスレ粉ミルク死亡事故
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