2026年1月17日土曜日

警察への被害届が受理されずにその2時間後に残酷な暴行被害が起こってしまった事件

   


 今回の事件はよくある事件・・とまでは言わないまでも、簡単にいえば、、恋愛のもつれ・異常な嫉妬心・執着心から起こった、かなり過激な暴力事件なのですが、この事件がさらに注目されるに至ったのは、この事件が起こる数時間前に加害者からの脅迫的な嫌がらせやつきまといについての被害届を警察に提出しようとしていたにもかかわらず、これが受理されずに、翌日、再び警察に来るように促されていたため、避けられたかもしれない被害を避けられなかったことにもあります。

 当事者(加害者と被害者の男女)は、2022年8月にオンラインで知り合いましたが、その年の12月初旬に被害者の女性は、この男性との関係を終わらせることを決意しました。しかし、この男性は、この別れを受け入れることができずに、彼女への嫌がらせを続けていました。

 この事件当日も加害者の男性はこの女性を追ってきて、路上で揉めていたところ、市警察が介入。恐怖を感じていた被害者はこの直後に警察に通報しましたが、現場で彼女を迎えた警官は翌日また来るように告げて帰宅させました。

 その2時間後、彼女は自宅の共用スペースで暴行を受け、血だまりの中で意識不明の状態で放置されました。加害者は、彼女の顔面を殴る蹴るの暴行を加え、重症を負わせました。

 彼女は2ヶ月間昏睡状態に陥り、命は取り留めたものの、その後、重度の脳損傷を負い、片目を失明、回復不能な神経的損傷、一部記憶喪失、重度の難聴になってしまいました。

 この加害者は、元パートナーに対する加重殺人未遂で起訴され、暴行の事実は認めていますが、殺人の意図に対しては、否認しています。

・・が、彼には14件の前科があり、その中には元パートナー(別の女性)に対する暴力も含まれています。

 「衝動的で気性が激しく、嫉妬深い」、というのが、この手の男性の特徴のような気がしますが、恐ろしいばかり・・彼に対しては終身刑が科せられるのでは・・と言われていましたが、結局、懲役22年が求刑されましたが、憚らずに言わせてもらえば、絶対に出てきてほしくない気がします。

 また、彼女を警察で保護せず、被害届を受理せずに、家に帰宅させた警察官は当初は停職処分を受けていましたが、結局、その約1年後に強制退職となっています。

 このような衝動的で狂暴な男性というのも、この種の事件にはよく登場するプロフィールです。また、警察が被害届を真剣に取り扱わずに後回しにしようとする感じもよくある感じがします。

 回避できていたかもしれない事件を回避できなかった悔しさ、怒りを世間に知らしめる事件であったような気がします。


被害届


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