フランスでも毎年、出生率の低下は叫ばれてきましたが、今年も例年のごとく、出生率は低下、そして、戦後、初めて死亡者数が出生者数を上回るという象徴的な節目を迎えています。
INSEE(フランス国立統計経済研究所)の発表によれば、2025年には、フランスでは64万5,000人の赤ちゃんが生まれ、65万1,000人が死亡し、自然増加率は第二次世界大戦以降、初めてマイナスに転換しています。
2026年1月1日現在、フランスの人口は6,910万人。人口は前年比で0.25%増加していますが、これは単純に移民が増加していることによるものです。
シンプルに言えば、亡くなる人の数が生まれてくる人の数を上回っている・・つまり、人口は減少しているはずなのに、人口は増えている・・不思議な人口動態です。
ということは、単純に言えば、フランスはどんどんフランス人の割合が減っていっている・・ということでもあります。
出生率に関して言えば、4年連続、過去最低記録を更新中だそうで、この割合はこのまま移民が増え続ければ、ますます助長されていくことになります。
フランス国立人口統計研究所(INED)によれば、「フランスはほとんどのヨーロッパ諸国がすでに経験している状況に加わったに過ぎない」そうです。
このようなネガティブな事象が出てくるたびに、必ず、それを過小評価というか、負け惜しみのようなコメントが出てくるのもフランスらしいところでもあります。
しかし、これは同時に事実でもあり、ユーロスタットによると、2024年にはEU加盟国のうち、自然人口増加率がプラスを維持しているのはキプロス、アイルランド、ルクセンブルク、マルタ、スウェーデンの5ヵ国のみ、デンマークは均衡状態、その他の国は、既にマイナスとなっています。
そこで、EUではありませんが、少子化、人口減少といえば、必ず見本のように紹介される日本の状況(2024年の人口動態)を見てみると、死亡者数は前年比1.8%増の161万8,684人で過去最多を4年連続更新中。死亡者数から出生者数を引いた人口の自然減は89万7,696人(フランスは6千人)で前年よりも6万5千人拡大。
人口も違いますが、やはりフランスとは桁違いで、その勢いもギョッとするほどです。
日本人の私からしたら、フランスの状況よりも、はるかに深刻な日本の状況の方が気になるのです。
フランスの人口動態
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