フランス人は、意外と長生き
言わずと知れた平均寿命が世界一の長寿国である日本ですが、フランス人も意外と長生きなのです。
最近のデータによると、フランス人の平均寿命は、男女を合わせた平均だと、82.9歳で世界4位、女性だけだと、85.7歳と日本に次いで、世界第2位の長寿国なのです。
フランスは、日本ほど、健康のためには、これを食べるといいとか、食生活などでも日本ほど、健康を心がけているような感もないのに、不思議です。
日本は、少子化、高齢者社会と問題になっているので、ひたすらに、長寿が目立つ感がありますが、フランスには、少子化の問題はないとはいえ、高齢の親の介護の苦労話はよく聞きます。
私の周りでも、夫婦揃って90代後半のご両親の様子を定期的に見に行っているとか、高齢のお母様がどうやら一人暮らしが危険になってしまったために介護施設を姉妹で、必死に探しているとか、その施設もやたらと高額なのだとかという話を耳にします。
私が住んでいる地域は、富裕層の老人が多く、老人用の介護施設などもいくつかあり、街中でもお年寄りをよく見かけます。
老夫婦が寄り添って、買い物をしている姿などは、とても微笑ましいものです。
シニア層の人々の外出の多さも目を惹きます。
もしかしたら、健康寿命は、日本よりも長いのではと思ってしまうほどです。
でも、平均寿命の数値の男女差が物語っているように、カップルではない老人は、圧倒的に女性が多いことにも、あらためて気付かされます。
また、その女性たちの強いことと言ったら、ありません。
フランス人は、男性よりも女性の方が圧倒的に強い感があります。
それが寿命の差にも表れていると思うのです。
近所を通るバスなどに乗って、うっかり座っていようものなら、堂々と年配の女性がやってきて、” 席を譲りなさい!” と言われたことも、一度や二度ではありません。
もうちょっと、言い方があるだろうと思いつつも、気まずい思いで、席を立つことになるので、私も席に座るときは、周囲を注意して座るようにしているくらいです。
それは、もはや、おばさんが狭いところにお尻を割り込ませてくるような、図々しさとは違った威厳すら感じられるから不思議です。
そこには、なんの遠慮も迷いも感じられないのです。
その迷いのなさこそが、フランス人の女性の長生きの秘訣なのではと、私は、密かに思っています。
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