2019年8月10日土曜日

海外生活への順応と自分の価値観 日本では、あたりまえのこと




 私も海外に出たての頃は、” 日本だったらこうなのに・・” とか、" 日本だったら、こんなことは、ないのに・・” と、いちいち思っていました。

 日曜日には、お店が閉まってしまうことや、バスやメトロなどが時間通りに来なかったり、郵便物、宅配品などが届かなかったり、客を客とも思わないようなお店の対応や、やたらと自己主張の激しい人々、ロクに働かないのに、バカンスはたっぷり取ること・・などなど。未だに、挙げればキリがないほどです。

 でも、そんなことを言ってばかりでは、海外で暮らしては、いけませんし、何の解決にもなりません。

 考えてみれば、あたりまえのことです。
違う国で、違う文化と歴史を持って生活している人々が、日本と同じような生活や考え方をしているはずは、ないのです。

 慣れというのは、ありがたい? もので、そのこと自体には、不満を感じつつも、ある程度の対処の仕方が見えてきます。

 そして、ある程度の対処の仕方が見えてくると、次第に日本ではあたりまえだったことが、必ずしも必要なことばかりではなかったと感じることも出てきます。

 それは、自分自身が生きていく上での価値観とも繋がっていきます。
日本で、あたりまえのことが必ずしも正しいこと、必要なことかどうかは、甚だ疑問であることも実は多いのです。

 日本では、やたらと空気を読むとか、世間の風潮を気にしがちですが、そのことに、とても縛られてしまっているところもあります。本当は、自分はどうしたいのか? 自分自身の価値観、判断基準が見えないことが多いのです。

 生活の違いは、生きる上での価値観の違いとも言えます。
 何に豊かさを求めるかでもあります。

 日本での便利で快適な生活のために、失っているものも少なくないのかもしれません。

 ヨーロッパの人の普段の生活は、質素です。その分、家族で過ごす時間やバカンスに多くを費やし、大切にしています。

 どちらがいいとは、一概には、言えません。

 ただ、広い世界から見れば、日本こそが特異であるとも考えられます。

 少なくとも、どこの国に住んでいても、自分自身の価値観をしっかりと持って、自分はどう生きたいのかを考えなければ、自分の人生を生きることはできないのです。

 海外での生活で、外から日本を見ることによって、自分は、どう生きたいのかを見つめ直すきっかけになるかもしれません。













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