フランスの医者の大盤振る舞いな薬の処方
フランス人は薬が好きです。
薬が好き・・というと、ちょっと語弊がありますが、薬に頼ろうとする傾向が高く、またそれは、保険制度の仕組みのおかげ? でもあり、お医者様が処方箋を書いてくれた薬に関しては、特別な薬以外は、ほぼ、保険でカバーされるので、余計に薬をたくさん使うようになっているのかもしれません。
実際に、薬屋さんと、メガネ屋さん(これも、保険でかなりカバーできます)は、繁栄の一途を辿っていて、あまり、潰れるのを見たことはありません。
私自身も定期的にお医者さんにかかっていますが、いつも、常備薬として必要な薬のリストを持って行って、まとめて、処方してもらっています。
これなら、お金がかからないので・・。w
日本のような、医食同源という観念は薄く、" まず、食生活や生活習慣を改善して、様子を見ましょう。” などということにはならず、いきなり、薬を処方されてしまうので、こちらの方が戸惑いながら、” 何か、食べ物で気をつけた方がいいものなどあるでしょうか? ” などと聞いても、しぶしぶ、” まあそうね〜これとこれは、避けた方が・・” と言う程度で、あくまで、薬で調整しようとします。
胃が痛くて、お医者様にかかった際も、鎮痛剤を処方してくれたのには、ビックリしました。胃薬というのは、胃が荒れているから飲むもので、鎮痛剤が胃に負担をかけるという考え方はしないようです。
また、安定剤や、睡眠薬もかなり、気軽に処方してくれるのにも驚きます。
そして、できるだけ、控えた方がいいなんていういとも言いません。むしろ、無理して、辞める必要はないと言われます。
(ただし、一度にたくさんの処方は法律で禁じられているようで、他の薬は、3ヶ月分とか、場合によっては、6ヶ月分とかまとめて出してくれるのですが、安定剤や睡眠薬に関しては、普通は、一度に一ヶ月分しかもらうことはできません。)
先日も気管支炎を起こしかけていたところ、夜、咳で眠れないといけないからと、睡眠薬を処方してくれました。まあ、処方されたからといって、この手の薬は特に、必ずしも、お医者様の言う通りに飲まなくても、慎重にした方がいいと思っています。
夜中に咳をしているつもりはなかったのですが、一晩、試しに飲んでみたら、やはりよく眠れて、身体も楽になったので、しっかり睡眠を取ることも大切なのだということもわかりました。
薬の処方の際には、この薬は、何の薬なのかということをひとつひとつ、しっかりと聞いて、自分で、調べなおしてから、飲むようにしています。今は、ネットで薬ひとつひとつ調べれば、大抵のことは、わかります。
そのお医者さんは、今の場所に引っ越して以来のかかりつけの女医さんなのですが、もう、家族一人一人のことや、私たちの家族の歴史、体調の変化なども全て知っていてくださるので、とても楽で、どんな病気であってもとりあえず、彼女のところに相談に行っています。
薬を処方してもらう時には、しっかり聞いて、自分の字で書き留めておかなければ、お医者様の処方箋の字が汚くて読めないのです。これは、フランスの医者あるあるらしいのですが、特に、字を崩して書く傾向にあるようです。
最初、主人と暮らし始めた時は、山ほどの薬を抱えていて、この人は、なんと、薬が好きな人なんだろうとびっくりしましたが、それには、こんな背景があったのです。
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