日本にいる時は、友達と会うのも、圧倒的に外で、どこかに飲みに行くとか、食事に行くということがほとんどでしたが、海外に来てからは、めっきり、友人と会うのも自宅に人を招いたり、招かれたりということが多くなりました。
ある程度、仲のいい友人になると、「どこかにご飯、食べに行きましょう!」ではなく、「うちで一緒に食事しよう!」となることが圧倒的に多いのです。
もちろん、どこかに美味しいお店があって、それを食べに行こうということだって、あるには、あるのですが、圧倒的に家で・・ということの方が多いのです。
それは、基本的にフランス人は、倹約家(ケチ)だということもあると思いますが、家族ぐるみの付き合いというのが圧倒的に多いからだと思うのです。
子供がいる場合などでも、周囲のお客さんなどを気にすることもなく、時間も気にせずに、家の方が子どもも大人もゆっくりと、自分たちのペースで、和気あいあいとした時間を過ごすことができるのです。
人を家に招くのですから、ある程度は、セッティングやお料理などにも気を使って準備はしますが、それでも、親しい友人同士ですから、ある程度、分担して、用意したり、時には、一緒にお料理をしたりすることもあります。
その準備、そのもの自体にも楽しみがあるのです。
こうして考えてみると、日本人同士の友人関係の距離と、フランス人の友人関係の距離感は、微妙に違っているのかもしれません。それは、あくまでも家族が基盤となっている関係性だからなのかもしれません。
主人と一緒に生活するようになってから、人を家に招いたり、招かれたりということがほんとうに多くなりました。アフリカにいた頃は、それが半分は仕事のようなところもあったので、かなり頻繁でしたが、仕事以外の場面でも、随分と彼の友人や仕事の関係の人との付き合いの場でも、必ず私も出席していましたので、主人の交友関係は、私の交友関係にもなっていっています。
レストランなどの公共の場で一緒に食事することと、家に招待して時間を共に過ごすことでは、その親密さがグッと違ってくるように思うのです。
そうやって、自宅で、友達が集まって過ごしたりするに至るには、ひとつ垣根のようなものがあり、その垣根を取っ払ったのが自宅でのパーティであり、それで、人間関係の絆も強くなっていくように思います。
その方がざっくばらんで、自然体でいられて、楽しいのです。
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