2019年8月3日土曜日

フランス人のおしゃれの仕方




 ” おしゃれ " という言葉は、もう死語だと聞いたことがありますが、ここは、ちょっと恥ずかしながら、他の言葉も見つからないので、敢えて、” おしゃれ " という言葉を使わせていただきます。

 フランスでも、郊外や、地方の街に行って、パリに帰ってくると、” やっぱり、パリは、洗練されていて、おしゃれだな〜" と思います。まあ、パリのメトロなどに乗っていると、その路線によって、ある程度の違いはありますが・・一般的に言って・・の話です。

 バッグと靴の色の合わせ方とか、ちょっとした小物の使い方など、とても上手に組み合わせて、着こなしています。そして、それもまた、必ずしも、高価なものばかりを身につけているわけでもありません。

 街中でも、見知らぬ女性から、声をかけられることもあります。
” そのアクセサリー、素敵じゃない!?” とか、逆にこちらから、いいな、と思って褒めると、得意そうにどこで、いくらで買ったとか、自慢げに教えてくれたりします。

 むしろ、ブランド物は、それなりの人が身につけなければ、自分が引き立たないと考えていますし、ブランドに頼っておしゃれをすることは、自分自身で、おしゃれができないことだと思われてしまいます。

 ですから、フランス人は、アジア系の人たちがブランド物にたかって、買い漁る様子を冷たい目で見ています。

 ある程度は、今年は、このメーカーのものが流行っているな・・とか、この色が今年は、流行っているな・・というくらいのものは、ありますが、杓子定規にみんなが同じバッグを持って歩いているとか、そんなことは、まず、ありません。

 それは、きっと、個々の価値観と審美眼に自信を持っているからだと思うのです。

 また、日本の人は、” すごく、素敵だけど、この色は、ちょっと日本だと・・何を言われるかわからないから・・ ” と、大して目立つ色でもないのに、そう言って、比較的、地味で、無難な色を選ぶことが多いように思います。

 自分の好みよりも、人からどう思われるのかを、まず、第一に考えるようです。
 それも、時と場合によっては、大切なことであるかもしれません。

 でも、私は、おしゃれを楽しむなら、自分に似合う、自分なりのおしゃれができるものを選べばいいのに・・と思ってしまいます。

 たとえば、日本人は、世界遺産が好きですよね。
それは、ある種のブランド物好きと通ずるところがあるように思うのです。

 誰かが価値を認めたものに群がるような、そんな心理の働き方が、とても、似ているような気がするのです。

 もっと、自分のセンスに自信を持って、人と違う何か光るものを表現できるような、そんな、おしゃれができるようになりたいものです。































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