私は、いつのまにか、日常的にかなりの量の薬を飲むようになっていて、薬は私にとって、とても身近なものでもあります。
フランス人は比較的、すぐに薬に頼りがちなところがあり、また、薬を処方してくれるお医者さんも、大盤振る舞いな気来があります。
しかも、ひとつひとつの薬が箱入りなので、非常にかさばって、毎月もらう薬は本当に山のようになるので、文字通り山盛りの薬になります。
そんなフランス(ヨーロッパ)で売られている薬は、いつの間にか中国の薬が侵食していて、今では中国の医薬品がヨーロッパに溢れる事態になっているといいます。
別の言い方をすれば、中国は製薬大国になりつつあるということで、わずか10年足らずで革新的な医薬品や治療法の開発において、ヨーロッパや米国と肩を並べるに至っています。いやいや、肩を並べるどころか追い越されています。
現在、臨床試験の約40%は中国で行われています。10年前は4%だったものが10倍になっており、これは世界の医薬品業界のパワーバランスに変化をもたらしています。
現在、ヨーロッパは多くの医薬品を中国から輸入するようになっています。
特にアメリカが法外な関税を課して以来、特に中国からのヨーロッパへの輸出が激増しているのです。
特にこの問題が顕著なのはドイツであると言われており、ドイツでは抗生物質の4分の3以上が中国から輸入されており、他国で製造されたドイツの医薬品にも中国製の成分が含まれています。
中国は世界で既に使用されている有効成分の大部分を生産しており、また、これらの製品は、以前に比べると、遥かに高品質になっており、中国から輸出される医薬品は非常に厳格に管理されており、欧州規準を満たしています。
そのうえ、価格が安いために、多くの国が輸入しているのです。
パンデミックの際に世界中の人の流れとともに物通がとまり、特効薬がないままに、とりあえずの医薬品として使用されていたパラセタモールが不足し、フランスでは大問題となりました。
あの時点でも、フランス人が「とりあえずは飲んどけ!」と誰もが言う「ドリプラン」(パラセタモール)でさえも、皆がフランスの製薬会社の薬だと思っていたのに、その多くは中国で生産されているということがわかり、非常時に備えて、このようなベーシックな薬の製造拠点をフランスに置き続けなければならない!などとマクロン大統領が熱く語っていたのが印象的でしたが、結局は、そのための対策を講じてこなかったことになります。
少し前に、(今でも続いていますが・・)中国の服飾業界、特にEコマースのSHEINがあまりにフランスの服飾業界を脅かしており、問題が発覚するたびに、なんとか、これを排除しようとフランスが躍起になっているあらゆる騒動を見るに、医薬品だけではなく中国があらゆる分野において、革新的にシェアを伸ばしていることは、明白です。
しかし、こと、医薬品が既に、ここまで侵食している状態で、人々の健康問題にかかわる医薬品ともなると、簡単に排除というわけにもいきません。
今、私がフランスで飲んでいる薬のパッケージを見る限り、フランス語表記だし、すっかりフランスの薬なんだと思い込んでいましたが、実は良く見てみれば、中国で作られている薬なのかもしれません。薬ひとつひとつが何の薬なのかは理解していますが、その薬がどこで作られている薬なのかまでは、確認していないのです。
とはいえ、国にとっては、やはり、ある程度のベーシックな薬は自国内で薬は賄えるくらいにしておくということは、やっぱり必要なことなんじゃないかと思うのです。
ヨーロッパにおける中国医薬品ブーム
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