恐らく昨年の一大ニュースのひとつに挙げられるであろう、まさかのルーブル美術館の強盗事件は、結局、犯人は逮捕されているものの、盗まれた美術品は発見されていません。
それどころか、10月の強盗事件以来、ルーブル美術館は災難続きで11月には、南棟2階の天井部分に脆弱性が認められ(その下には、カンパーナギャラリーの9つの部屋がある)、この部分が一部閉鎖。
また、これに引き続いて、美術館内のエジプト古代美術図書館で古い配管からの漏水により浸水事故、数百冊の蔵書が被害を受け、このエリアも閉鎖。
この油圧システムは完全に老朽化しているため、このシステムは一時停止されており、2026年9月から数ヶ月かかる予定の大規模改修工事の一環として交換される予定になっています。
まさに昨年から踏んだり蹴ったりの状態のルーブル美術館は入場料金の体系を変更し、欧州経済領域(EEA/EU加盟国+アイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェー)以外からの訪問者に対して入場料を45%値上げ(22ユーロ→33ユーロ)する「二重価格」を導入しました。
ルーブル美術館側は、今回の料金改定を老朽化対策、大規模改修、展示環境の改善、安全・監視体制の強化などに充てるための収入増加策として位置づけています。
この料金体系(差別化料金制導入)は、国家政策の一環として進められており、今後、ルーブル美術館だけでなく、ヴェルサイユ宮殿や凱旋門などの他の主要文化施設でも同様の方針が進められています。
外国人観光客の40%を非ヨーロッパ圏の観光客が占めるルーブル美術館について、文化省はこの値上げによって、年間2,000~3,000万ユーロの収入が得られると試算しています。この資金は2025年1月にマクロン大統領が発表した約10億ユーロの予算が組まれた「ルーブル美術館・新ルネッサンスプロジェクト」を支援するものです。
しかし、マクロン大統領の新ルネッサンスプロジェクトに10億ユーロの中の2,000~3,000万ユーロ・・相変わらず、緊縮財政で他の予算が削られ続ける中で安定しない政治情勢の中、気前の良いプロジェクトがどうもしっくりこない気がしないでもありません。
EU圏外の観光客に対して別料金という話は観光客にとっては、あまり気分のいい話ではありませんが、遠くから来れば来るほど、観光客にありがちな「せっかく来たんだから・・」と値上げになったからといって、ルーブルを見ずに帰る・・ということにもならないかもしれません。
しかし、これは個人的な感想ですが、最近、パリに来てくれる友人・知人たちの「パリで訪れたい場所」には、入場料云々以前にルーブル美術館は入っていないことが多いのも事実なのですが・・。
ルーブル美術館値上げと外国人特別料金
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