2020年4月18日土曜日

マクロン大統領が警告 「コロナウィルスの中国の発表をバカ正直に信じてはいけない!」


Le seuil des 150.000 morts dus au coronavirus a été passé le 17 avril 2020.


 フランスのマクロン大統領は、先日の英国、ファイナンシャルタイムズ紙のインタビューで、「中国のコロナウィルス感染の蔓延に関して、中国の発表どおり「バカ正直に信じてはいけない。」「私たちが知らないことが起きているのは、明らかだ。」と警鐘を鳴らしました。

 マクロン大統領からの、この発言も、アメリカのトランプ大統領が、中国寄りの対応だと非難を続けていたWHOに対しての資金拠出停止を発表したあたりから、WHOとともに、感染元であり、当初に情報を隠蔽しようとした中国に対する世界からの非難の声が再燃し始めたことにあります。

 武漢が感染源であることは、今や、隠しきれない事実であり、感染拡大の原因は、最初の感染を隠蔽した中国にあることは、世界中が承知しているにも関わらず、これを今まで言及できなかったのは、どの国も、自国の対応でいっぱいいっぱいの状況で、中国の責任問題を追求する余裕がなかったからです。

 それが、トランプ大統領の発言により、マスコミのインタビューなども、WHOや中国などに及ぶことになり、今回のマクロン大統領の発言に繋がったのです。

 もともと、アメリカのトランプ大統領は、3月の段階から、「中国が事態を公表しなかったことで、世界が大きな代償を払っている。」と中国を非難して、コロナウィルスを中国ウィルスなどと呼んだりしていましたが、ここへ来て、アメリカでの感染拡大がより深刻になり、感染者数、死者数も世界一になったあたりから、アメリカの初動対応の失敗から逃れたいのか、トランプ大統領の発言も対応も過激になり、中国は、事実を隠蔽するばかりでなく、感染者数や死亡者数を偽って発表しているとし、実際にアメリカの諜報機関が現地での調査に入っています。

 フランスのマスコミでは、「選挙を控えたトランプ大統領は、アメリカの感染者、死者が世界一になることに耐えられないのだ・・」などと言っていますが、フランスとて、中国の態度に怒りを感じていることには、違いありません。

 感染源となった武漢が4月の初旬に感染者がゼロになったとして、ロックダウンを解除する様子をまるで、新年を迎えるように華やかにライトアップしたり、花火を上げたりして祝う派手な報道を世界中に流す様子は、いかにも芝居じみていて、それを、いまいましい気持ちで眺めていた人が、世界中でどれだけいたことだろうかと思います。

 世界の国々と中国、それぞれに政治的な問題もありますが、ともかくも、これからのワクチンや治療薬の開発に際しても、感染源となった場所や経過や感染拡大の詳細な事実を情報公開することは、とても重要なことです。

 少なくとも、問題となった武漢の研究所は、カナダ、アメリカ、フランスの資金で設立されているのです。正しい情報公開の義務があります。

 それにしても、不誠実な中国と真っ向から対決する姿勢を見せるアメリカと、「中国の言うことなど、はなから、バカ正直に信じていない。」と、斜め上から見ている感じのフランス。なんとなく、それらしい感じの反応だなと思うのです。

 

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