2020年4月26日日曜日

フランスは、やっぱりダメだ・・と、絶望した理由 コロナウィルスは、蔓延し続ける




 5月11日のフランスのロックダウン解除の詳細は、4月28日(火)に発表されることになりました。発表される内容に関して、皆、ああでもない、こうでもないと色々と言っていますが、専門家や、政治家が様々なデータや危険性、リスクを考慮しながら、必死にその方法を模索している様子が伝わってきます。

 感染がおさまっていない状態でのロックダウン解除は、ロックダウン以上に難しく、あらゆるところに気を配りながら、慎重に行われなければならないと、私は、息を呑む気持ちで、ニュースで語られていることやSNSなどでの情報収拾をしながら、自分は、どうしたらいいのかを考えていました。
 
 しかし、つい先ほど、目にした、今夜のパリの18区の様子を見て、私は、絶望的な気持ちになりました。それは、大通りに面した広い歩道で、大音量で音楽をかけて、大勢の人たちが集まって、踊っている映像でした。若者だけではありません。白髪の老人までが、音楽に合わせて、女性と手を取り合い、踊っているのです。

 通りかかって、その様子を楽しそうに、写真を撮る人々を合わせれば、悠に100人以上は、いたでしょう。マスクをしている人など、誰もおらず、まるで、コロナウィルスが出現する以前の世界を見ているようでした。

 ただ、違うのは、そこに現れる警察車両が数台見えることです。

 まもなく、警察が取り押さえ、解散させられたとのことですが、この、あまりのフランス人のモラル?の低さには、もはや、言葉もありません。この楽しそうに音楽に合わせて踊る人々の様子から、なんの罪悪感もためらいも感じられないところが、ますます絶望的な気持ちにさせられます。

 今は、まだ、フランスは、ロックダウン中で、死亡者やICUにいる重症患者数も減少してきているものの、これまでの死亡者は、22245名(4月25日現在)に達しており、今も一日に389名も亡くなっており、4870名の人がICUで生死の境をさまよっているのです。

 アメリカなどで、ロックダウンで生活に貧窮している人たちがデモをする様子なども、この状況で、自殺行為だと思って見ていましたが、今夜のパリ18区の様子に比べたら、まだ、ましです。彼らが生活に貧窮して、働きたいと訴えるのは、コロナで死ぬか、生活できなくて死ぬかというギリギリの状態ですから、まだ、わからないではないからです。

 しかし、このパリの歩道で大音量をかけて、踊っている人たちは、微塵も理解ができません。

 ロックダウン解除の日が決まり、私は、ロックダウン解除後にタガが外れるだろうフランス人が出るだろうことをとても心配していました。

 しかし、ロックダウン解除まで、まだ2週間以上あるというのに、今からこの状態では、どんなに、知恵を絞って、対策を練っても、どんなに検査を拡大しても、虚しいばかりです。

 この人たちは、一体、何を考えているのか? 何も考えていないのか? 本当に理解不能です。この状態で、ロックダウン解除の日を迎えれば、その頃には、再び、地獄のような感染爆発は、必須です。

 フランス政府は、ロックダウン解除の仕方以前に、この人たちをコントロールする方法を考えなければなりません。



<パリ18区で楽しそうに踊る人たちを投稿しているツイート>
https://twitter.com/CocoChrist/status/1254125416421437440

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