2020年4月5日日曜日

コロナウィルス騒動の中のテロとバカンス気分のパリ・サンマルタン運河


事件が起きたロマン・スー・イゼールの街


 コロナウィルスで緊張状態が続いているフランスの南東部、ロマン・スー・イゼール(Romans-sur-Isere)で、朝、10時半頃、街中で、若い刃物を持った男が、無差別に複数の人を襲い、買い物に出ていた人が刺され、2名死亡、5名が負傷という事件が起こりました。

 もとより、フランスは全国、外出禁止のお達しにより、街中には、外出の取り締まりのための警官が多数おり、男は、すぐに、逮捕されましたが、この緊迫した状況の中でのテロ行為に、フランスは、一時、震撼としました。

 犯人は、1987年生まれの33歳の自称、スーダン難民の男で、「アラーアクバル(Allahu Akbar=神は偉大なり)」と叫んでいたといいます。動機は、発表されていませんが、この状況下でのテロ行為は、コロナウィルスとは、別の恐怖を呼び起こしました。

 被害者については、一切、発表されていませんが、大勢の人が、一人でも多くの命を救うために、必死になっている時に、コロナウィルスに怯えながら、ほんの短い時間、買い物に出ていた健康な人が、一瞬にして亡くなってしまう事件は、許し難く、また、そのご家族にとっては、信じ難い事件であったに違いありません。


パリ・サンマルタン運河の近くを出歩く人々

 しかし、依然として、死者の数が、1日で、441名(4月4日現在)もおり、6838名が集中治療室に入っているという深刻な状況が続いている中、パリでは、天気も良く、バカンスにも突入し、閉じこもり生活に疲れ始め、また、外出証明書さえ持っていれば、上手く、取り締まりの警官への言い逃れの術を持ち始めた人々が、フラフラと街に出始め、サンマルタン運河などの、なかなかの人出には、閉口してしまいます。

 取り締まりを逃れることができれば、感染を回避できるわけではないのです。
「自分だけは、大丈夫だろう、少しくらいなら・・。」そんなわけは、ないのです。

 少なくとも、フランスでの感染が広がっていく様子、病状が急に悪化していく様子、どんな風に孤独に人が亡くなり、亡くなった後でさえ、家族と対面もできない様子を毎日のように、この一ヶ月以上、見ているのです。

 私自身は、恐ろしくて、買い物でさえ、できるだけ、外に出たくありません。
マスクでさえ、万全の対策ではありません。

 いつまでも、非常事態宣言を出さない日本の政府にも、業を煮やすところですが、この世界の状況を見て、非常事態宣言が出されないからと言って、いつまでも、フラフラとで歩く人々も、理解できません。

 自分の行動を他に責任転嫁しても、感染は、避けられないのです。自分を自分の家族を守りたいならば、家にいることです。












 



 

































 

0 コメント: