2020年4月19日日曜日

コロナウィルス・ロックダウン下で驚かせられるフランスの変化


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 ロックダウン状況下にあるフランスでは、現在、動いているサービスは、病院、警察、銀行、郵便、スーパーマーケット、薬局など、ごくごく限られているので、全ての人とは、言えませんが、この異常事態が訪れてからというもの、私は、フランスの変化にちょっと驚いています。

 最初に感じたのは、その日の正午から、ロックダウンになるという日の午前中に、明日からは、外出許可証などを携帯しなければ、外出できなくなると聞いて、しばらくは、外出もややこしい事になりそうだと(実際は、大して、ややこしいことは、ありませんでしたが・・その代わりに感染の恐怖が増しました。)、とりあえずの食料を買っておこうと思い、近所のカーフールに買い物に行った時のことです。

 その頃は、今ほど、入場制限をしたり、人との距離を取りなさいとか、特に厳しい制限は、まだありませんでしたが、それでも、皆、ひたすら、黙々と、明らかに、いつもとは、違う種類の買い物を大量にしていることにも、「なるほど、フランス人が買いだめをするのは、パスタや小麦粉なんだ〜」などと妙なことに感心したのと同時に、カーフールの店員の様子にも驚かされたのです。

 フランスの日常では、スーパーマーケットなどは、欠品があっても、長いこと、品出しをしないままで、店員は、ダラダラと固まっておしゃべりをし、携帯をいじり、レジの店員同士でおしゃべりをしていて、レジに並んでいる人々は、延々と待たされたりします。

 レジの人が、野菜などの名前がわからなくて、「これ何?」などと、聞かれたりして、(フランスでは、多くの野菜がパックになっておらず、量り売りでない野菜は、そのままレジに持っていくのです。)思わず、「お前が売ってんだろーが!」と思ったりします。

 何か、品物を探したり、何かを店員に尋ねても、「知らない!」「それは、私の仕事ではない!」は、フランス人の常套句です。ところが、ロックダウン直前の日以来、店員は、心なしか足早に店内を移動し、キビキビと働く様子に、本当に驚いたのです。

 私は、フランスに住んで、20年以上になりますが、スーパーマーケットの店員が足早に店内を移動し、キビキビと働いているのを見たのは、初めてでした。この緊急時でもあり、日本なら、日常でも当たり前のことなので、なんら、不思議はないことだと思いますが、フランスでは、驚きのことなのです。

 また、郵便でさえも、いつもは、国内だと、地方に何か送ったりすると、下手をすると、日本への国際便よりも時間がかかったりするのに、今は、配達の日数が減らされているのにも関わらず、わりと、あっさりと届くのです。

 銀行などにしても、普段だと、やたらと、ああでもないこうでもないと言われたり、ミスが多く、何かと物事が滞りがちなところ、あっさりと事が進みます。国からの補助金もあっさりと振り込まれたという話なども耳にします。

 こんな状況下で不謹慎ではありますが、「やれば、できるじゃん!フランス人!」と、私は、こっそりと思っているのです。

 そもそも、フランス人は、不思議な人たちで、日頃は、「これは、私の仕事じゃない!」とか、「これは、私の責任ではない!」とか、およそ、身勝手な感じを受ける事が、多いのですが、実のところは、身近な人で、本当に困っている人、困難な状況に陥ってしまった人に対しては、びっくりするほど親切で、親身になってくれるところがあります。その時の行動力には、日頃とのギャップも相まって、こちらの方が面食らうくらいです。

 今後、いつになるかは、まだ、一向に見込みがつきませんが、いつか、ロックダウンが解除されて、普通の日常が戻ってきたら、フランス人は、また、元のフランス人の仕事っぷりに戻ってしまうのだろうか?などと、そんなことも、ふと思ってしまいます。

 でも、今は、元の働かない、横柄なフランス人でいいから、ごくごく日常を取り戻せる日が一日も早く来ることを祈っています。もしかしたら、そんな日常が戻ったら、以前は、「チッ!」と思っていた、ダラダラとおしゃべりをしているカーフールの店員を見て、私もどこか、ホッとするかもしれません。銀行、郵便、スーパーマーケット、薬局など、ごくごく限られているので、全ての人とは、言えませんが、この異常事態が訪れてからというもの、私は、フランスの変化にちょっと驚いています。

 最初に感じたのは、その日の正午から、ロックダウンになるという日の午前中に、明日からは、外出許可証などを携帯しなければ、外出できなくなると聞いて、しばらくは、外出もややこしい事になりそうだと(実際は、大して、ややこしいことは、ありませんでしたが・・その代わりに感染の恐怖が増しました。)、とりあえずの食料を買っておこうと思い、近所のカーフールに買い物に行った時のことです。

 その頃は、今ほど、入場制限をしたり、人との距離を取りなさいとか、特に厳しい制限は、まだありませんでしたが、それでも、皆、ひたすら、黙々と、明らかに、いつもとは、違う種類の買い物を大量にしていることにも、「なるほど、フランス人が買いだめをするのは、パスタや小麦粉なんだ〜」などと妙なことに感心したのと同時に、カーフールの店員の様子にも驚かされたのです。

 フランスの日常では、スーパーマーケットなどは、欠品があっても、長いこと、品出しをしないままで、店員は、ダラダラと固まっておしゃべりをし、携帯をいじり、レジの店員同士でおしゃべりをしていて、レジに並んでいる人々は、延々と待たされたりします。

 レジの人が、野菜などの名前がわからなくて、「これ何?」などと、聞かれたりして、(フランスでは、多くの野菜がパックになっておらず、量り売りでない野菜は、そのままレジに持っていくのです。)思わず、「お前が売ってんだろーが!」と思ったりします。

 何か、品物を探したり、何かを店員に尋ねても、「知らない!」「それは、私の仕事ではない!」は、フランス人の常套句です。ところが、ロックダウン直前の日以来、店員は、心なしか足早に店内を移動し、キビキビと働く様子に、本当に驚いたのです。

 私は、フランスに住んで、20年以上になりますが、スーパーマーケットの店員が足早に店内を移動し、キビキビと働いているのを見たのは、初めてでした。この緊急時でもあり、日本なら、日常でも当たり前のことなので、なんら、不思議はないことだと思いますが、フランスでは、驚きのことなのです。

 また、郵便でさえも、いつもは、国内だと、地方に何か送ったりすると、下手をすると、日本への国際便よりも時間がかかったりするのに、今は、配達の日数が減らされているのにも関わらず、わりと、あっさりと届くのです。

 銀行などにしても、普段だと、やたらと、ああでもないこうでもないと言われたり、ミスが多く、何かと物事が滞りがちなところ、あっさりと事が進みます。国からの補助金もあっさりと振り込まれたという話なども耳にします。

 こんな状況下で不謹慎ではありますが、「やれば、できるじゃん!フランス人!」と、私は、こっそりと思っているのです。

 そもそも、フランス人は、不思議な人たちで、日頃は、「これは、私の仕事じゃない!」とか、「これは、私の責任ではない!」とか、およそ、身勝手な感じを受ける事が、多いのですが、実のところは、身近な人で、本当に困っている人、困難な状況に陥ってしまった人に対しては、びっくりするほど親切で、親身になってくれるところがあります。その時の行動力には、日頃とのギャップも相まって、こちらの方が面食らうくらいです。

 今後、いつになるかは、まだ、一向に見込みがつきませんが、いつか、ロックダウンが解除されて、普通の日常が戻ってきたら、フランス人は、また、元のフランス人の仕事っぷりに戻ってしまうのだろうか?などと、そんなことも、ふと思ってしまいます。

 でも、今は、元の働かない、横柄なフランス人でいいから、ごくごく日常を取り戻せる日が一日も早く来ることを祈っています。もしかしたら、そんな日常が戻ったら、以前は、「チッ!」と思っていた、ダラダラとおしゃべりをしているカーフールの店員を見て、私もどこか、ホッとするかもしれません。

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