娘が日本で仕事を始めて、1年半くらいが経って、その間、2回フランスに一時帰国?していますが、そのたびに、日本に住む私の友人たちとの間の伝書鳩のようなことをしてくれています。
私も日本を離れてから、もう20年以上経つので、もともと、そんなにたくさんいなかった友人もさらに限られて、わりと頻繁に連絡をとったりしている友人は、今では、そんなに多くはありません。
とはいえ、この20年ほどの間に一時帰国するたびに会っていた友人たちとは、両親が存命中だったころから、母はすでに心臓の具合があまりよくなかったために、娘を両親に預けて、私1人が友人に会いに出かけるということもできずに、友人に会うときは、必ず、娘が一緒でした。
娘が日本に住むことになった時に、最初は私もついていって、お役所のこととか、銀行の手続きとかの手伝いをし、親戚はたくさんいるものの、日本には友人がほとんどいなかった娘を案じて、ついでに仲の良い私の友人たちには、一応、「娘が日本で一人暮らしをすることになったから、何かの時にはよろしくね・・」と、ラインを繋げてもらったりして、一応、声をかけてきました。
今では、日本ですっかり仲良しのお友達もできたようで、楽しそうに暮らしている娘ですが、わりと臆することなく、私の友人とも連絡を取り合ったりして、一緒に食事をしたり(というか、ごちそうになっているらしい・・)、パリに来るとなると、友人から私へのおみやげを受け取りに行ってくれて、持ってきてくれ、また、私が、これ、〇〇ちゃんに渡しといて・・というものを友人に届けてくれたりしています。
しかし、わが身に置き換えて考えれば、母親の友人と当の母親なしに会いに行ったり、一緒に食事をしたりということは、私には、経験がなかったことで、そんなことは想像もつかないことなので、ちょっと気になって、「私の友人に届け物をしに行ったりするの嫌じゃないの? ママと同年代のおばさんと会ったりするの面倒くさくない?」と聞いてみたところ、「ぜ~んぜん、大丈夫!ぜ~んぜん嫌じゃない!」と。
私の友人も友人で、「ぜ~んぜん!むしろ、若い子と過ごせて楽しいよ!この間も一緒に買い物につきあったし・・」などと結構、楽しんでくれている様子。彼女には、子供がいないので、そんなことも新鮮なのかもしれません。
しかし、私の友人と娘とが、そんなふうに、良好な関係を保ち続けてくれていることには、それこそ、一年に一度とはいえ、長い年月、帰国するたびに一緒に食事をしたり、おしゃべりをしたりしているところに、否応なしにとはいえ、娘も一緒にいた歴史があるわけで、そんな歳月が無駄にはなっていなかったと思わされる今日この頃です。
まあ、娘にしてみれば、彼女たちに会うということは、間違いなく美味しいものが待っている・・と思ってのことなのかもしれませんが、自然に母親の友人とも、ほどほどに付き合ってくれている娘にも、母親から離れて暮らしている娘にそれなりに気を配ってくれている友人たちにも感謝しています。
おかげで、私はパリにいても日本の美味しいものにありつけています。
娘と私の友人の関係
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