フランス政府は、現行の運転免許証に加えて、2024年には、デジタルの運転免許証がスマホに取り込めるようになると発表しました。
なにかと、トラブルの多い車の検問ではありますが、この検問の際の運転免許提示をスマホに取り込んだ運転免許証で提示することが可能になります。運転している時に車を停められると、まずは、免許証の提示を求められるのが普通ですが、この際の免許証不携帯というケースが少なからずあって、このご時世、特に若者は、スマホを持たずに出かけるということも考えづらいので、携帯に取り込んでおけば、いつでもどこでも忘れることなく、提示できるようになるわけです。
スマホに取り込んでおけば、紛失ということもないわけで、免許証自体は、大切に家に保管しておいて、スマホだけ持っていればいいわけで、大変、便利になります。
このスマホに免許証を取り込むには、アプリをダウンロードする必要がありますが、スマホの種類にかかわらず、どんな機種にも対応できるようになっているので、難しいことではありません。
これまでにも、ヘルスパス(ワクチンパスポート)の時なども、アプリをダウンロードして、そこにワクチン接種済証明書を読み込んで、スマホで提示したりしていたこともあったので、免許証の場合もそんな感じなのかな?と思います。
また、このスマホ免許証の場合は、これまでの交通違反の履歴などのデータや、残りのポイントなどにも自分でアクセスして、確認できるようになるそうで、これまでの免許証よりも、さらにグレードアップする感じです。
また、この交通違反に関して、政府は同日、麻薬やドラッグを使用して運転した場合は、自動的に免許停止の措置をとることを発表しています。現在、フランスで起こっている自動車による事故の5件に1件は薬物使用者によるものであると言われており、また、薬物使用による自動車事故による人身傷害事故、死亡事故に関しては、これまでの「過失傷害罪」や「過失致死罪」から、「路上傷害罪」、「路上殺人罪」というカテゴリーを創設し、他の不本意な傷害事故とは区別し、より重罪であることを区別できるようにするとしています。
そもそも、運転免許以前に違法である薬物使用で事故をおこせば、免停になるのは、当然のことだと思いますが、もはや、飲酒運転についてではなく、薬物使用運転について言及しなければならなくなっているほど、薬物が蔓延しているということには、フランスの麻薬当の薬物問題の深刻さを思い知らされます。
アルコールに関しては、フランスでは、血中アルコール濃度が 0.5 g/l 血液または 0.25 mg/l 呼気 (または、0.2 g/l 血液または 0.10 mg/l 呼気) 以上の状態で運転することは禁止されています。
しかし、今回は、もっぱら問題にされているのは、薬物使用運転に関することで、それは、もはや、飲酒運転による事故よりも、薬物使用による事故の方が多いということなのかもしれません。
昔、日本で「酒酔い運転、一発取り消し!」などという標語があったのを思い出しますが、フランスでは「薬物運転、一発取り消し!」といったところでしょうか・・・。
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