2023年7月20日木曜日

電気料金の値上げは当分、止まらないらしい・・

  


 つい、この間、電気料金の請求書が来て、金額を見て、「えっ?また上がった?」と思ったばかりでした。

 私は、細かい値段について、「え~~?高~い!」などと、言ったりするわりには、一度、払ったものについては、すぐにその値段を忘れてしまう、よく言えば、根に持たないタイプではあるのですが、電気代に関しては、過去にあった EDF(フランス電力)の桁を間違えられて引き落とされた事件以来、自動引き落としを取りやめたままで、いちいち請求書を確認してから、ネットで振り込むようにしています(以前はいちいち小切手を書いて送っていた・・)。

 そんなわけで、電気料金に関しては請求書が届き、また、この請求書は、ごくごくたまに必要になる住居確認の証明書として必要になることもあるため、保管してあったりもするので、なんとなく、他の支払いに比べて、否応なしに、その金額には、センシティブなところがあります。

 (電気代の引き落とし間違いの時には、その間違って引き落とされた金額を返金してもらうのに、一言の謝罪すらなく、挙句の果てに逆ギレされて、おまけにえらい時間がかかるというすごく嫌な思いをしたのです)

 しかし、「え~高い?」と思った金額よりもさらに、「8月1日から政府は電気料金の10%値上げを発表」という知らせを聞いて、また、ビックリ!、いったい、どこまで上がるのかと思いきや、これは当分続くようで、来月の10%値上げに続いて、2024年2月、8月、2025年1月に着々と17%ずつ上がっていくという話もあります。

 半年ごとに17%増とはかなりショッキングな話です。

 それでも、現段階では、フランスの電気料金はヨーロッパでは最低の部類に入ると政府は胸を張っており、これは電気料金に対して、政府が拠出している電力シールド(値上げから国民を守る政策)のために、これだけの値上げに抑えられているのであり、これまで実際に国民が支払うべき電気料金の43%を政府が負担していたものを約37%に引き下げることによるものとしています。

 政府は、景気回復の兆し(といっても、一部だとは思うけど・・)とともに、この電力シールドを段階的に廃止していく方針です。

 経済分析評議会(CAE)は、裕福な世帯からはこのシールドを早々に撤廃し、最も不安定な人々への援助を強化するように勧告しています。裕福な世帯からすれば、電気料金の値上げくらいは、大した痛手ではなく、最も不安定な人々への援助が強化されれば、彼らの助けにはなりますが、結局、一番痛手を被るのは、中流階級かもしれません。

 しかし、電気料金などの値上げは、結果的に全ての料金に反映されるものでもあり、インフレは止まらないということになります。

 また、今回、そして、今後の電気料金の値上げには、風力発電所や太陽光発電所の強化のための工事資金も含まれており、これらの工事費は、電力消費者の請求書の一部によって賄われています。 エネルギー規制委員会(CRE)によると、この賦課金は電気料金の次の段階の引き上げにもなっています。

 現在の異常気象なども鑑みれば、これまでの発電所(火力発電や原子力発電)ばかりに頼り続けることは、不可能であることは、理解できるものの、すでに、環境問題とともに、エネルギー危機と重なっていることも、この値上げに拍車をかけています。

 しかし、この値上げの中、フランス最大のガソリン供給会社などがこの2年連続過去最高益更新などという話を聞けば、どうにも心中穏やかではありません。


電気料金8月から値上げ


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