ある世論調査によると、今年はフランス人の60%はバカンスに行かないという話も聞こえてきたりして、これが、インフレの影響を受けてのものであるとか、年金改革問題で、各所、けっこうなボリュームでストライキをしていたために、結果的にその家庭の財政をひっ迫させ(ストライキをしている日数の分は、給料が支払われない)、バカンスの予算が削られる、または予算が取れないなどというケースもあるのだとかいう話が聞こえてきています。
そのわりには、肌感として、やっぱりパリの人口は、バカンス期間中は減っているような感じがするのですが、その代わりに、いつもは見かけない組み合わせの家族連れをあちこちで、見かけます。
今日、バス停でバスを待っていたら、小学生くらいの女の子から、小さい子は、まだバギーに乗せられている子まで含めた見事に女の子ばっかりの4人の孫を連れたパピーとマミー(おじいちゃんとおばあちゃん)がいて、どうやら、彼女たちを連れて、これから動物園にでかける様子。
マミーの方は、カジュアルではあるけど、ストライプの襟付きシャツにソフトニットを合わせた、ちょっと、小洒落た格好をしていて、女の子たちもおそらく普段、学校に行く服装とは違う、いかにも年配の女性が好みそうな上品な服装をしていて、そういえば、実家の母もワンピースにエナメルの靴、髪型はルノワールの絵に出てくる女の子のような前髪だけを束ねてリボンをつける・・感じの服装をうちの娘にもさせたがっていたなぁ・・などと思い出しながら、どこか遠くにバカンスにでかけなくても、こういうパピーやマミーとのお出かけも、そんな服装も含めて、きっと良い思い出になるんだろうな・・と、なんだかあったかい気持ちで眺めていました。
メトロの中でも家族連れと思われる人たちをけっこう見かけ、パリにバカンスに来ている家族というのもいるんだな・・と思ったり、ランチを食べに入れば、どこか、ちょっとよそよそしい感じの中高生くらいの娘2人とパパとか、お年頃のこのくらいの女の子はダイエットを気にしてか?フライドポテトは残すんだな・・と思ったり、息子と2人連れで、お昼から、ゆったりワインなんか飲んじゃってるパパとかの子連れとはいえ、どことなく、男同士の感じとか・・いつもは見かけない感じの組みあわせの人々を見かけて、やっぱり、みんな、いつもとはちょっと違うことしてるんだな・・と思います。
かと思うと、パパもママも働いている人のためにある サントル・ドゥ・ロワジール(Centre de loisir(夏の間、日中、子供を預かってくれる機関)の子供たちが移動のためなのか、黄色いベストを着せられて街中を移動していて、娘もサントル・ドゥ・ロワジールに行かせてたことあったなぁ~と思ったり・・。
バカンスに出かけた人の話だと、現在、ギリシャとか、南欧はうだるような暑さでものすごい人だとか・・。どういうわけか、5月から6月初旬にけっこう暑かったパリは7月はあんまり暑くなくて、今のところ楽勝の夏。
昨夜などは、ちょっと肌寒い気がしたりもするくらいでしたが、これで夏が過ぎるわけはない・・といつくるかわからない猛暑に怯えつつも、やっぱり、どっか行きたい悔しい気持ちはちょっとよぎりますが、子供の学校のバカンス期間が関係なければ、バカンスは7月・8月は避けるべし・・などと、世間のバカンスの光景を眺めつつ、少し空いてきたパリを楽しんでいます。
今年は5月から6月にかけてイタリアに行けたので、また、イタリアに行きたい病にかかり、人に会うごとに、「イタリア行くんだったら、どこがいい?」と聞き歩いていますが、皆、口を揃えて言うのは、イタリアは7月8月は避けた方が良いよ!・・と。
ともあれ、この時期、スタンダードなバカンスではなくとも、いつもと違ったそれぞれのバカンスをみんなが過ごしているようなのも、それはそれで、よいバカンスなのではないのかな?と思えるのでした。
バカンスいろいろ
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