エッフェル塔はパリを訪れる観光客にとっては、シンボル的な存在の場所の一つでもありますが、犯罪多発地域、特に観光客をターゲットにした犯罪が最も多い場所の一つでもあります。
もう、何度も同じような事件が起こっているので、今さらのような気もするのですが、今回は、27歳の女性が5人の男に強姦されるという痛ましい事件が起こっています。
この女性は、メキシコからの観光客で、午前1時頃、お酒に酔って一人で歩いているところを襲われています。酔っぱらって、夜中の1時に女性一人でふらふら歩く・・しかもエッフェル塔のふもとで・・となれば、言葉は悪いですが、これは、襲ってくださいとお願いしているのも同じというか、あまりに警戒心がなさすぎです。
残念ながら、パリは女性が酔っぱらって夜中に一人でふらふら歩けるような場所ではないし、ことさら、エッフェル塔近辺などは、もう自殺行為に近いです。
しかし、これは、このような犯行に及ぶ輩たちの手口でもあり、彼らはかよわい女性や言葉が上手く通じずに少し心細い思いをしていたりする女性観光客に近付き、アルコールの席に誘い、飲ませることから始めます。
また、言葉が通じない観光客の場合、泣き寝入りしてしまい、訴え出ない可能性が高いことも彼らは計算しています。
今回の事件に関しては、この被害者のメキシコ人女性は、5人から暴力的に強姦されたことを警察に訴え出て、すでに2人の男が逮捕・拘留されていますが、残りの3人は、まだ捕まっていません。
たしか、ニュースになっただけでも今年の2月頃にも同じような強姦事件が起こっています。
これらの多発する事件を受けて、一部の政治家(右派)は、夜中のシャン・ド・マルス公園を閉鎖することを求めています。
かねてから、提案されてはきたものの、実現していないシャン・ド・マルス公園の夜間閉鎖問題に対して、これらの政治家は、「パリ市民とパリへの観光客の安全のために、これは早急に決定すべきこと!パリ市長がこの決定を下すまでに、いったい、どれだけの性的暴行や犯罪が発生し続けると思っているのか!」と息巻いています。
あまり脅すようで恐縮ではありますが、エッフェル塔近辺は、強姦、暴力事件だけではなく、スリ、置き引き、ひったくり、強盗、詐欺、ぼったくりなどのありとあらゆる犯罪が報告されている場所でもあり、無法地帯、狂暴地帯であるという人もいます。
来年のオリンピックを見据えて、この地域の治安を確保するために、昨年5月に移動警察署が配置されてはいますが、どうやらそれでは充分ではないようです。
本来ならば、夜のエッフェル塔を眺めながら散歩・・など、ロマンチックで素敵な感じもしますが、とんでもない話。
非常に残念なことではありますが、せっかくの旅行を台無しにしないためにも夜のエッフェル塔には近づかないのが賢明です。
エッフェル塔 集団レイプ
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