夫婦の役割分担として、よく、フィフティーフィフティーという言い方をしますが、客観的に見ると、フィフティーフィフティーという関係は、なかなか、あり得ないもので、やはり、どちらかに偏ってしまっているように思います。
とはいえ、これは、客観的に見たらの話であって、もちろん、それぞれの夫婦には、それなりの分担と、それぞれにできることと、できないことがあるので、何を基準にそのパーセンテージを測るかは、その夫婦にもよるので、一概に言うことはできませんが・・。
まあ、お互いに納得していれば良いのですよね・・。
海外で暮らしている国際カップルの様子を見ていると、(夫が外人で、妻が日本人の場合は特にそうだと思うのですが・・)確かに、こちらの男性は、日本人男性に比べると、抵抗なく、子供の送り迎えや家のことなどをしてくれていると思いますが、それでも、たいていの女性が自分の仕事を持っていることを踏まえると、特に、日本人の女性は、家庭の中でも本当によく動いています。
結局、忙しければ忙しいほど、効率よく、結果的にたくさん動いてしまうのかもしれません。また、それができてしまう女性たちがどんなに多いことか!
海外で、家庭を持って生活している日本人の女性には、本当に頑張り屋さんが多いです。
食事もなかなか、手の込んだものをちゃんと栄養のバランスを考えて、工夫して作っていたり、子供の教育にも、とても熱心です。本当にはたから見ていても、本当にスゴいなあと思います。
そして、実際に、私の周りで見る日本人のハーフの子供は、かなりの割合で、優秀な子供が多いように思います。これは、常に子供の頃から、二か国語以上を話すことが脳に与える影響もあるのかもしれないとも思っていますが・・。
昔、イギリスでホームステイをしていた時のご家庭では、奥さまが専業主婦にも関わらず、圧倒的にご主人がよく働く方でびっくりしたこともありました。とにかく、その家のご主人は、仕事に行く前も、帰ってきてからも、3人の子供と犬と猫の世話をずっとしているのです。とにかく、大忙しです。
薄くなっている髪の毛が一層、悲哀を感じさせていました。
一方、奥さまの方は、1日中、部屋着で、子供や犬、猫を四六時中、叱りつけているばかりです。
食事の支度は、さすがに、奥さまがなさるのですが、それも冷凍食品か缶詰か出来合いの食品を温めてお皿に盛るだけです。逆に、この人は、こんな風に生きていて、楽しいのかな?と思ったほどです。
これでは、ご主人があまりに気の毒だなあ〜と思っていると、案の定、ある日、ご主人が、風邪でダウンしてしまったのです。一日経っても、しんどそうなご主人に、”まだ、良くならないの?”と追い討ちをかけるような言葉。
海外生活が初めてだった私は、イギリス人の女性って怖いなあと思ったものでした。
まあ、この場合も逆ですが、明らかに、フィフティフィフティではありませんでしたね。
我が家の場合は、子供を学校へ送っていくのは主人、迎えに行くのは、私。
料理や掃除、洗濯などの家事全般は私ですが、アイロンかけやブリコラージュ(大工仕事や電化製品などのメンテナンス)、車関係は、主人。
子供の教育に関しては、フランスの学校に関しては、主人。日本語教育担当は私。バレエと水泳に関しては、私。その他のスポーツに関しては、主人。
また、税金やその他の公的な書類関係や交渉ごとは全て主人に任せていましたので、まずまず、フィフティフィフティに近かったかと思っています。
まあ、一般的に言う夫婦関係におけるフィフティフィフティーというのは、それを心がけるという時に使うのであって、それを測る場合には、なかなか容易には使えない言葉なのかもしれません。