離婚となると、どこの国でもしんどいことには変わらないのでしょうが、フランスでの離婚で、結構、エグい話を耳にします。まあ、とにかく、フランスでの離婚話は、多いです。聞くところによると、何とパリの離婚率は50%なんだとか・・。ホントかしら?
フランスでは、子供の送り迎えは、小学校を卒業するまでは、当たり前のこととなっていて、しかも、学校側にきちんとお迎えに行く人の名前を登録しておく必要があります。
もちろん、それは、危険な人物から、子供を守るためではありますが、これは、離婚調停中の親権争いの最中、または、離婚後に夫婦の間で子供の取り合いになり、親権を持たない親が子供を連れ去るようなことも起きるという理由もあるのだそうです。
何とも、気の毒なのは、子供ばかりと思ってしまいますが、これまた、両親が離婚しているというケースが多いので、子供が離れた両親の間を行ったり来たりしているケースは多く、同じような友達も多いせいか、本人たちも、わりと、当たり前のようにそんな生活を受け入れているように見えます。(内心はわかりませんが。)
つい最近も娘の友達の両親が離婚調停中という話を聞いたばかりです。
この夫婦、昨年、一度、旦那の浮気が原因で別れかけたのですが、しばらくして、復縁し、落ち着いたものとばかり思っていました・・が、またもや、旦那の浮気で、ついに離婚が本決まりになりそうな気配です。・・娘に言わせると、あんなに綺麗で、仕事もバリバリできるお母さんに、どこか冴えないお父さん。とっとと別れて正解!とな。
私の知り合いの日本人女性の話。
フランス人の夫と結婚し、二人の子供を設けて、日本の両親の援助も受けて、子供の学校に都合のいい場所に家も買い、幸せに暮らしているとばかり思っていましたが、彼女の稼ぎが良いばっかりに、当初は普通に働いていた夫がほとんどヒモ状態になり、ついには、離婚。
いざ、離婚となると、色々と厄介で、親権だの財産分与だのと弁護士たてての大騒動。裁判となると外人である彼女の立場は、不利になることもあったのか、結局、親権は勝ち取ったものの、自分の買った家で今までどおりの生活を子供たちと続けるために、財産分与の一部として、自分が両親にまで助けてもらって買った家の分配金をダメ夫に支払い続けるという、家を二重に支払うということに。
彼女は、優秀で、綺麗で、とても普通な感覚を持った人で、なぜ、こんな人がこんな目にあうんだ!と思ってしまうのでした。
しかし、良く考えてみると、フランスに限らず、概して、最初から、男性を当てにして生きていこうとしている女性は、案外、平穏に生きているな、と思うのです。
逆に、できる人、できるからこそ、もっともっと頑張ってしまうからこそ、起こってしまうという離婚という事実。これも現実です。
なんだか、不条理な気もしますが、結構、あることなのかもしれません。