2019年6月15日土曜日

現地の食材で作る日本食




 海外生活をしていると、日本食が食べたくなりますよね。パリだと、まあ、結構な種類の日本食材も手に入りますが、高いです。しかも、どこでも手に入るわけではありません。なので、私は、なんとか、現地で普通に手に入る、それほど高価ではないもので作れる、なんちゃって日本食を作ります。
 
 例えば、この写真にある春巻きまがいのものは、BRICKの生地で作っています。春巻きの生地と比べると、どこか、頼りないところもありますが、ほぼほぼ、似通ったものができます。
 コロッケやハンバーグ、とんかつ、エビフライなど、日本の洋食の類いも、食材を調達するには問題はありませんので、良く作ります。時々、うちに来るフランス人の友人にも大好評です。
 また、ひき肉をとても便利に使っています。だいたいこちらでは、薄切り肉、細切れなどのお肉は普通のスーパーでは売っていないので、肉じゃが、野菜炒めなどにもひき肉を使います。かえって、ひき肉の方が肉の味が出やすくて、子供にも食べやすくていいくらいです。
 
 クルージェット(ズッキーニ)なども簡単な我が家の定番です。下手だけとって、まるのままレンジでチンして、冷蔵庫に冷やしておいて、食べるときに縦に切って、お酢とお醤油、鰹節なんかをかけるとさっぱりとした一皿になります。
 また、ナスも海外では、大きなナスですが、生のままブチブチ穴を開けてそのままオーブンで焼けば焼きナスができます。これは、簡単です。
 きんぴらは、人参やセロリで作ります。

 最近のうちのデザートのブームは豆乳で作る杏仁豆腐です。これも簡単です。レンジで豆乳を温め、お砂糖少々とゼラチンを溶かして、最後にアーモンドエッセンスを垂らして混ぜます。容器に移して冷やせば、もっちりとした食感の杏仁豆腐風のデザートができます。
これは、絶対におススメです。アーモンドエッセンスやゼラチン、豆乳は普通にスーパーで買えますから。そして、美味しい!

 そして、何と言っても、日本食風のお料理には、薬味です。小ねぎ、しそ、三つ葉などは、ベランダでスクスクと育っています。これらをちょっと加えるだけで、グッと引き立ちます。全くもって色気のない話ですが、うちのベランダには食べられるものしかありません。

 あとは、カレー・・日本人は好きですよね。カレーはさすがに日本のカレーのルーを使ってしまいますが、カレーにらっきょう・・欲しいですよね。これは、パリにお住いの方の強い味方、パリのチャイナタウンにある Tang Frères(タンフレール)にそんなに高くない缶詰めがあります。日本食材店では高いですから、うちではそれを冷やしていただいています。Tang Frères(タンフレール)には、日本食品、韓国食品、中国の食材、調味料等、日本食材店よりも安く手に入るので、定期的に行っています。

 こんな風な生活になったのも、娘が半分はフランス人にも関わらず、乳製品が苦手=フランス料理が苦手、で大の日本食好きなためでもあります。(まあ、私も日本食が好きというのも大きいですが、)

 彼女が小学生の頃、学校でピクニックに行くのに普通、こちらの子はサンドイッチを持って行きますよね。なのに、娘はどうしてもお弁当を持っていくと言い張り、それならせめて、おにぎりにしたら?というのに、絶対にご飯とおかずの日本のお弁当を持って行きたいと言い張り、お弁当を持って行ったくらいです。周りの子たちがサンドイッチなのに、嫌じゃない?と言っても聞きません。こちらの子はあまり周りと違うことを気にしないのですね。ご機嫌で、お弁当を持って行って、ご機嫌で帰って来たのにビックリした私でありました。




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