今回、娘がパリに遊びに来ることになったと聞いて、それなら、こっちに来ている間に久しぶりに2人で旅行しよう!ということになって、「・・なら、やっぱりイタリアだよね!」とものの数分の会話でイタリア行きを決めました。
娘とは、これまでに母娘2人で、日本はもちろんのこと、ヨーロッパ内もずいぶんと旅行してきたのですが、食べることが何より大好きな母娘は、中でもイタリアが大好きで、これまで、ローマ、ナポリ、フィレンツェ、カプリ、イスキア島、サルディニア、シシリーなど、けっこう行って来て、イタリアだけは、いつでも、どこでも、100%に限りなく近い確率で食事の失敗がなく、何を食べても美味しいので、イタリアが大好きなのです。
特に直近では、カプリ島やイスキア島など、海のある場所に魅せられていて、今回もできるだけ海がきれいなところで、これまで行ったことのない、あまり、あからさまに観光地っぽくないところにしよう!と検討の結果、現在、トロペア(Tropea)(イタリアをブーツに例えると足の甲の部分あたりにあります)に来ています。
トロペアの海は砂浜で、何よりも、海の色が比類なく美しいのです。
パリ・シャルル・ド・ゴール空港からミラノ経由でラメーツィア・テルメへ、空港からのシャトルバスで電車の駅に行き、そこから電車で1時間ほどと、結構、経路は面倒で、当日はパリを朝9時頃の飛行機だったので、早朝に家を出発して、2人共、やや寝不足でのスタートでした。
娘は日本から来て時差ボケのうえに、毎日のように出かけ歩いていて、パリに来てから、ほぼ毎日4〜5時間だけの睡眠時間の日が続いていたこともあって、彼女はずっこけっぱなしで、ミラノについて、経由便で乗り換えの際に、①乗り継ぎ便のチケット紛失、②乗り継ぎの際の荷物チェックで荷物を取り忘れてくる・・そして、③乗り換え便にのってしばらくしたら、携帯がないといって慌てる・・とお騒がせの連続でした。
そもそも、彼女は優等生のわりには、実は、ずっこけていて、やたらと忘れ物、落とし物や転んだり怪我したりすることが、多く、今回は、初日からそのオンパレードでした。
しかし、紛失したチケットはなぜか空港の人が拾っていてくれたし、荷物も取りに戻るとしっかり受け取ることができたし、無くしたと思った携帯も飛行機の座席のポケットに入れたのを忘れていただけでした。
この日、トロペアは、天気予報では雨だったのですが、幸いなことに、なぜかピーカンのお天気になり、寒いことばかりを心配して荷物の準備をしていただけに、汗だくに・・。
そして、さらには、電車を間違えて引き返す羽目になるというトラブルに次ぐトラブルでしたが、ホテルに着いて、ちょっと休むとホテルのプールでひと泳ぎして、ビーチベッドでしばらくごろごろしながら日光浴をして、部屋に戻ってジャグジーにつかり、二人でビーチまでぷらぷら歩いていくと、その頃には、夕日が沈みかける絶好のタイミングで、しばし、二人で「こんなきれいな海にオレンジ色の夕日が沈む景色って!いくら見ていても飽きないね!」としばらく、その絶景に見惚れていたのですが、ふと気がついて、横を振り向くと、もうその時には、娘はGoogleで夕食のレストランの検索作業に入っていて、「ほんとうにどれにしたらいいか困っちゃう!と本当に困っていました。
おかげさまで、夕食のレストランはドストライクにハマり、メニューをあれにしようこれにしよう、これも食べよう!と色々頼んでみて、「やはり、ここに来たのは正解だった・・」といいながら、もうアンティパストだけでお腹いっぱい!などと言いつつ、結局、パスタが運ばれて来たら来たで、デザートは別腹ならぬ「パスタは別腹・・」などと言いながら、お腹いっぱい食べきって、ご機嫌なのでありました。
そして、夜、遅くに(イタリアは夜の食事が遅い)こんなに食べちゃって、明日の朝ごはんに差し支えるから・・と言いながら、部屋に帰って、またお風呂に入り、そこでエネルギーを使い果たした娘は静かになったと思ったら、お風呂で寝てしまって溺れそうになるのでした。
なんともずっこけな母娘の旅は、明日も続きます。
イタリア トロペア
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