2023年5月8日月曜日

年に一度の税金の申告 ついつい先延ばしにしてしまう書類も数字も大の苦手な私

  


 嫌なことは、ついつい後回しにしてしまうのが、人情・・というか、私のだらしないところなのですが、特に書類関係、家では総じてパピエ(フランス語で紙)と呼んでいますが、この何か提出しなければいけない書類というものが、心底、嫌いで苦手です。

 まあ、フランスに住んでいるのだから、当然のこと、書類は全編フランス語なのも、私の書類嫌いをより一層、激しいものにしています。こういう書類、普段は使わない言葉も多いので、おそらく日本語でもダメだと思います。

 そんな私は、先月あたりにメールで届いていた「税金の申告をしてください」という知らせに毎年のことながら、「あ~、また今年もこの季節がやってきた~」と、締め切りの日だけを確認して放置してあったのでした。

 税金の申告となれば、私の嫌いな数字が羅列する書類でもあり、夫が生きていたときには、夫に丸投げし、夫が亡くなったあとには、夫の元同僚の女性にお願いしたりしていましたが、ここ数年はネットでの申告になったこともあり、しぶしぶ自分でやっていますが、なんとなく、心もとないことこのうえありません。

 しかし、税務署だけは、しっかり働くフランスで、これを忘れていたまま放置していると、怖いことになるのでは・・と勝手に怖がってもいます。

 「税金の申告をしてください」というメールが来て、まず締め切りの日を調べて先延ばしにするというのもなんなんですが、そもそもそのメールに何月何日までに・・と書いていないことが妙でもありました。

 調べたところ、紙の書類で提出する場合は全国共通5月22日まで、オンラインで申告する場合は、地域によって、どういうわけか、5月25日、6月1日、6月8日までとズレがあります。この地域によって差があるというのも不思議です。

 パリは一番、遅くてもよい6月8日までなので、本当はもう少し猶予があったのですが、やらなければならないことを自ら先延ばしにしておきながら、このあと1ヶ月を「税金の申告しなきゃいけない・・」という、なんかやらなければならないことがずっと心のどこかにひっかかっている状況を引きずるのも、これまた嫌だし、1ヶ月くらいあっという間に経ってしまい、結局、忘れてしまった・・なんてことにもなりかねないので、今日は、とにかく何をおいても税金の申告をする!と身構えていたのです。

 とはいえ、もう書類はほぼ出来上がっていて、その書類に訂正箇所はないかを確認し、訂正箇所があれば訂正するだけなので、そんなに身構えることもないのですが、そこはもう、ちょっと苦手意識と嫌悪感、アレルギーみたいなものです。

 必要だと思われる数字を用意して、税務署の個人アカウントを開けると、やはり既に数字は入っており、数字にも間違いはなく、あっさり完了。しかも、たしか去年までは、「確認」という欄があったと思うのですが、それさえもなくなっていて、「間違いがなければ、このままにしておけば、自動的にこの内容で申告ということになります」というあっけないものでした。

 おそらく、申告忘れを防ぐために、このようなスタイルになったのかと思われますが、相変わらず税務署だけは抜け目がないもんだな・・と感心させられたのでした。

 それにしても申告しなくても申告されるという状況は、私のわずかな資産でさえも、全て国が把握しているということで、やっぱり税務署恐るべし・・と感心させられるのです。

 もう長いこと日本には住んでいないので、日本の税金の申告がどのようになっているのかわかりませんが、日本もそれなりに進歩しているんだろうな・・と、日本に帰ったとしても、たとえそれが日本語であったとしても、気が重いんだろうな・・とも思っています。


オンライン税金申告 フランス


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