先週にオート・マルヌ県ノジャンの中学校で起こった中学生のナイフによる学校監督職員刺殺という衝撃的なニュース以来、ナイフに関する報道が散見されます。
私は、まず、なぜナイフなんか持ってるの?しかも中学生が学校に行くのに・・と思ったのですが、これはなにも中学校に限ったことではないらしく、中には、小学校でさえも、ナイフによる事件は起こっているようで、本当に驚愕させられます。
ということは、これが子どもに限ったことでなければ、もっともっと多いわけで、なんと2024年には、フランス国内ではナイフによる襲撃事件が10,397件も起こっていたそうで、これは1日あたり、28件のナイフ襲撃事件が起こっている計算になります。
2024年、パリだけで学校内でのナイフによる襲撃事件が130件も起こっており、うちわけは、中学校で74件、高校で38件、小学校で18件となっています。
中学校での事件が高校での事件の倍以上であることや、小学校でさえも事件は起こっているということには、本当に驚くばかりです。なんだかこのような狂暴な事件は、年齢が上がるとともに増加していくようなイメージがあったので、高校よりも中学校の方が事件が多いということは、このような犯罪が低年齢化しているということなのでしょうか?
これらの事件は、今回のノジャンのケースのように極端に残忍だったりする場合を除き、ほとんど報道されてはいませんが、1日あたり28件もナイフ襲撃事件が起こっていれば、もういちいち報道してもいられないのかもしれません。
特に学校内に持ち込むケースに関しては、今回のノジャンのように荷物検査を行い、憲兵または、警察によって荷物がチェックされているようですが(不定期抜き打ち検査)、ナイフを所持していた生徒は全員、規則に従って懲戒聴聞会の対象となることになっています。
しかし、これは、あまり抑止力にはなっていないようです。
一般社会においては、それ以上に荷物検査などということは不可能に近いので、ナイフ所持の数などは、計れないのが現実ですが、これだけ事件が起こっているとなると、相当数の人がナイフを持っているのではないか?と思ってしまいます。
よく護身用などと聞くこともありますが、たとえ護身用ナイフを持っていたとしても、私のようなへなちょこでは、早々にナイフを取りあげられて、逆に敵に武器を与えることにもなりかねないし、人にナイフを向ける勇気もないので、そんなものは持っていない方がマシかも・・と思っています。
しかし、思い出してみれば、亡き夫もそういえば、なんだか、いかついナイフを得意そうに買ってきたことがありました。「何に使うの?」と聞いたら、「コレクションみたいなもの、かっこいいでしょ・・」という答えが返ってきました。
コレクションと言ったわりには、扱いはぞんざいで、その後、ずっと道具箱のようなものの中に放置されたままで、今でも道具箱を覗いたら、まだあるんじゃないかと思います。
私は、「こういうもの、男の人って好きなんだな・・」と、なんとなくぼんやりとその時は思っていましたが、あれは、なんだったんだろうか?と今になって思います。
しかし、事はもっと深刻で、それを持ち歩いて人を刺してしまうという事態が年間1万件以上も起こっているなんて、武器を持ち歩く勇気もない私は、もういかに、狙われないようにするか?くらいしか、対処方法はありません。
ナイフ襲撃事件
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