今やパリ・オリンピックは遥か昔のような気になっていましたが、あのオリンピックの聖火台として作られたあの気球がまた、チュイルリー公園に戻ってきました。
国際オリンピック委員会(IOC)の規定によれば、本来は、聖火はオリンピック大会期間外には、点灯できないことになっているものの、この聖火の色(黄色)を白に変えることで同意を得たと言われています。
パリ・オリンピック開催中は、華やかに街がオリンピックに彩られ、オリンピックの期間だけのことと、あちこちを見て歩いた中でも、このチュイルリー公園の気球は、かなりインパクトが強く、感動的でもあったので、ずっとこのまま残せば、良い観光スポットになるのにな・・と思っていました。
実際に行ってみると、昨年のオリンピックの時のようなガードはなく、もう少し自由に近寄れる感じでしたが、やはり、正直、最初の時の衝撃は薄れました。
とはいえ、パリの街中の公園に、ある意味神秘的でもある直径7メートルの聖火台は、充分に美しいものです。
そもそも、この聖火台の設置されているチュイルリー公園のこの場所は、絶好のロケーションでもあり、チュイルリー公園はもちろんのこと、その光景の中には、オルセー美術館、ルーブル美術館、ちょっと先に見えるコンコルド広場やエッフェル塔などがぐるっと視界に入ってくる場所で、それにこの気球が加わるのは、まさに絶景です。
お天気が良く、乾燥しているために多少、気球のまわりは、少し埃っぽい感じがしましたが、それを差し引いても、なかなか見応えがあります。
この気球、実のところはパリオリンピックの際に設置された気球とは、別のもので、周囲のリングも改造されたものなのだそうです。
そして、今のチュイルリー公園は、冬の間は撤退していた移動遊園地も戻ってきていて(もちろんパリオリンピックの間もありませんでしたが・・)、にぎやかな夏休みの感じで盛り上がっています。
このチュイルリー公園の気球は夏の間、9月14日まで、そして、2028年のロサンゼルスオリンピックまでは、毎年、ここに登場することになっているようです。3年間夏季限定です。
夜になると、この気球は、上空にあがり、午前1時に消灯します。
夏の間、パリに来られる方は、一見の価値ありかもしれません。
チュイルリー公園気球
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