選挙騒ぎのどさくさに紛れて、パリがオリンピックに向けて少しずつ封鎖が始まっていることをすっかり忘れていました。
先日、お天気もよかったし、帰りはチュイルリー公園を突っ切って歩いて帰ろうと思ったら、もうチュイルリーやコンコルドの駅などは、すでに閉鎖になっていて、オランジュリー美術館の入口が違う場所になっていて、仮設の陸橋のようなものができていたり、近辺の道が封鎖されていたりして、ふだんはあんまり通らない道を通るハメになりました。
コンコルド広場には、オリンピックのBMX フリースタイル、ブレイキング、スケートボード、3×3 バスケットボールなどの競技場ができると聞いていたのですが、今、まさに突貫工事中でそのスタジアムを作っています。
最近、コンコルド広場は、ラグビーのワールドカップの際などもラグビーヴィラージュができたり、仮設の会場に使われることが多いのですが、今回は、さすがオリンピックだけあってか、以前のものにも増して、さらに大規模なもので、想像以上に大きなドーム状?の観客席を少なくとも2つは建設中で、ふだん、何もないときは、あまり感じないのですが、コンコルド広場って、こんなに広かった?と驚いてしまいました。
そして、グランパレ側には、オリンピックのオフィシャルグッズショップができており、これはすでにオープンしています。これまでパリ市内にパラパラとあったオリンピックオフィシャルグッズショップよりもずっと大きいので、品揃えも多く、まだまだオリンピックはこれからというのに、結構、お客さんで賑わっていました。
すでに夏休みに入っているからか?学生アルバイトみたいな店員さんも多く、えらく明るく、感じのよい店員さんが多い気がしました。
しかし、特にこれは!と思うようなものも見当たらないわりには、値段がけっこう高いのには驚きましたが、これまた、よく売れています。以前、パリ市内に一店舗目のオフィシャルグッズショップができた頃に見に行きましたが、あの時よりも値上げしている感じがします。VISAの公式?ショップとなっているため、カードはVISAカードしか使えません。
遠回りさせられたりするため、いつもはメトロやバスに乗ってしまうところを歩くことになったのですが、あらためて、このあたりは、パリの美しさを実感できる場所で、遠くにエッフェル塔が拝め、シャンゼリゼの遠くには、凱旋門が見えて、緑の街路樹が広がり、少し行くとセーヌ川がすぐそこで、グランパレ、オルセー美術館、ルーブル美術館とパリの宝箱がすぐそこに点在するベストスポットといってもいいくらいです。
まあ、そんなパリをアピールできる場所であるからこそ、この場所にオリンピック会場のいくつかを設置することにしたのでしょうが、まさにそんな目的にハマってしまいそうです。
しかし、この建設中のハコに人が満杯に入った場合、どのような事態になるのかは、ちょっと今の段階では想像もつかない感じです。
今はまだ、そんなに人も多くないので、ゆっくりとそんなことを考えながら、パリの街を歩くのは、楽しいものです。
選挙はなんとか切り抜けたものの、その後の組閣が一向に決まって行かないため、テレビ等の報道は、まったくオリンピックの話題にはならずに依然として政治の話題ばかりですが、パリの街は淡々と突貫工事が進んでいます。
ふつう、パリの工事に工期というものはないのか?と思うくらい工事はいつ終わるのかわからないのがふつうですが、今回ばかりはオリンピックという期限があり、それに間に合わなければ、世界中に恥をさらすことになるため、かなり、キッチリと工事が進んでいます。
やればできるじゃん!という気もしますが、これはきっと、特例です。
パリオリンピックのための突貫工事
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