2024年7月19日金曜日

特別警戒中のパリ 驚異的な数の警察官・憲兵隊と交通機関の混乱と・・

  


 ここ数日のパリは、驚異的な警察官、憲兵隊の数で、特に通行証がないと立ち入れなくなったセーヌ川沿い近辺だけでなく、いわゆる中心地といわれる地域には、警察官(や憲兵隊)の数が半端ありません。

 それだけの警備隊がいるのだから、当然、警察車両や憲兵隊の車両などの展示会のようで、交代勤務なのか、チラッと中を覗いてみると、これまたけっこうな数の警察官や憲兵隊が待機しており、昼休みだったのでしょうか?けっこう和気あいあいとトランプをしたり、チェスをしていたりして、意外に和やかな雰囲気なんだな・・と思いましました。



 とにかく、中心地を歩いていると、30mおきくらいに7~8人の警察官の軍団とすれ違うし、もちろん、メトロの駅の構内でも、四六時中、警察官が巡回しています。



 昨日、パリ市庁舎の近くで、そんな様子の警察官を半分、おっかないな・・という気持ちで見ていたら、すれ違うときに、警察官の一人がいたずらっ子のように「わっ!」と大声をあげて私を驚かし、まんまと私がそれに反応して、「ひゃ~~!」と叫び声をあげたら、一緒にいた女性警察官が「サバ?マダム?」と手を握って、落ち着かせてくれました。まったく小学生みたいなことをする警察官までいます・・。




 まあ、たくさん警察官がいても、そんな悪ふざけができるくらい平和な感じなんだな・・と思っていたら、たまたま私は、危険な目に遭遇していないだけで、やっぱり、そこそこ色々な事件が起こっているようで、警備が厳しいから危険な人が発見されるのか?過剰反応を起こすのかわかりませんが、昨日もシャンゼリゼ近くのルイ・ヴィトンの警備員が危険人物を見つけて通報したところ、その危険人物が通報されたことで興奮し始め、駆け付けた警察官の耳をナイフで切りつけたというものです。


 あれだけ警察官がいるのですから、そんな中、なにかをやらかそうと思うこと自体、どうかしているとも思いますが、だからこそ凶器などを取り出して攻撃的になる人もいるということで、どちらにしても物騒ではあります。

 また、パリ市内のナション駅で爆発物ベルトを装備した可能性のある男がいるとの通報で警察が出動し、大騒ぎになり、乗降客に避難命令が出て、一時は、交通機関もストップするという事件が起きましたが、約1時間、駅構内での捜索が行われた結果、不審な人物はおろか荷物さえも発見されず、結果的には、腕にギプスを巻いただけの男がいたということだったようで、明らかに過剰反応というか、ピリピリなところもあります。

 また、昨日から閉鎖されているメトロの駅や通行止めとなっている場所が多々ありますが、事前に発表されていた交通機関の閉鎖だけでなく、知らされていなかったバスが運行停止になっていたり、迂回になっていたりするところも多々あるようで、私も思っていたバスに乗れずにエラい目に遭いました。

 違うルートのバスに乗ろうと延々とバスを待っていたら、当然、同じようにバスを待っている人が山ほどいて、皆、くちぐちに、「オリンピックのおかげで・・まったく、やってられない!!」と話していました。

 パリの街中は、今のところは、まだ、むしろ、例年よりは、人が少ないかも?と思うような場所もけっこうあるのですが(まあ、これだけ動きづらければ、当然のような気もしますが・・)、これが、いつ?グワッと増えて、収拾がつかなくなるのか?と思うと空恐ろしい気もします。

 現在のところは、住民でえさえも、具体的なオリンピックによる不便さを実感していなかったままの多少の混乱・・といった感じなのですが、これにオリンピックのための観光客が急激に増えた場合、ちょっと恐ろしいことになるのでは?と懸念しています。


パリ特別警戒中


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