2024年7月25日木曜日

空いているパリを満喫する1日

  


 オリンピックまでのカウントダウンが始まり、今週に入ってから、公共交通機関や通行止めなどの不便さに腹を立ててばかりいるのもバカらしく、代わりに予想外に空いてきたパリを満喫することにして、いつもは、混んでいて断念してしまうレストランに行ったり、買い物(といっても食べ物・・)に行ったりして、それなりに空いているパリを満喫しています。

 メトロやバスなどの公共交通機関は前もって予告されていたところ以外でも運行していなかったり(特にバス)、途中までしか行かなかったり、これには少々閉口し、移動に時間もかかるのですが、その代わりにというか、その分、パリに人が少ないので、半分は、「そりゃそうだよな・・」「こんなに迂回しなければならなかったりするのは面倒くさいもんな・・わざわざみんな出かけないよな・・」と思いつつ、「いやいや、こんな機会はまたとない!」とその空いているという部分を楽しむことにしたのです。

 オデオン界隈(サンジェルマン・デ・プレ界隈)にお気に入りのレストランがあるのですが、そこは、いつも、行きたいな~行こうかな~?と思って覗いてみると、いつもすごく混んでいて、そうでない場合は時間を外してしまったりとなかなか行けていないお店があって、「そうだ!今なら、あそこも空いているかも?」と思って、行ったのです。

 それでも、行ってみるまでは、「今日はもう混んでいるかもしれない・・」とか、「あそこは、例外的にやっぱり混んでいるかもしれない・・」と目の当たりにするまでは、どうかわからないな・・と思っていたのですが、類にもれずにそこもやっぱり空いていました。

 このお店がお昼時にこんなに空いているのを初めてみましたが、ラッキーでした。地元のパリジャン・パリジェンヌにも大人気の、とっても美味しいお店です。久々のお気に入りのレストランのランチにとっても満足し、ゆっくり、ゆったりと食事をして出てきたら、サンジェルマン大通りがなんと通行止めになっていて、通りの向こうには行けなくなってしまい、帰りに生ハムを買って帰ろうと思ったのに買えず、「もう今日はやめておきなさいということだな・・」と自分に言い聞かせました。



 この近くでいつもは大混雑しているお店といえば、シティファーマ(CITY PHARMA)というビオコスメのお店があるのですが、そこもいつも大混雑していて、最近では、もう人にぶつからずに商品を見るのが大変なくらい大人気のお店なのです。たしかに品揃えが豊富なうえに、明らかに他よりも安いので無理もないのですが、今回の空いているパリの状況で、さすがにどうかな?と思って行ってみたら、空いている・・というほどではありませんでしたが、やはりいつもよりはずっと人が少なくて、いつもは10個くらいあるレジに行列ができていないことはないのですが、今日は、並ばずに会計ができました。こんなのはじめてです。



 そして、調子にのった私は、「だったら、デパートとかも空いてるかも?」とギャラリーラファイエット(といってもラファイエットグルメですが)にでかけ、やっぱり、いつもよりは、格段に空いている店内で悠々とお買い物・・といってもクロワッサンなどを買っただけですが・・。



 さらに調子にのった私は、パリで(このあたりで)あと、混んでいる場所は・・とセドリック・グロレを通ってみたところ(ここでは買わず・・)、さすがにここは行列ができていたものの、行列の長さがいつもよりも全然短く、やっぱりいつもよりも空いている・・と確信しました。



 人が少ないところは、例年の8月のパリといった感じではありますが、全然、違うのは人が少なくても、お店がちゃんとやっていることで、こんなにいいことはないな・・と思うのでした。8月のバカンスの際には、人出が少ないのを見越して、また、自分たちもバカンスに出かけてしまうために休みのお店も多いのですが、現在は、みんなやっています。

 一時は、テロを警戒して、オリンピック時にはお店は閉めようか?とか言っていた人もけっこういたと思うのですが、実際は、ほとんどのお店がオープンしています。

 しかし、今日は、スーツケースを引いて、来ないバスを待っていて、どうやってホテルまで行ったらいいか困っている観光客を見かけました。運航休止にするなら、ちゃんとアナウンスまたは、せめて張り紙くらいはしたらいいのに、それもなく、途方に暮れていました。

 GoogleMapなどには、通行止めになっている道などもあたかも通れるように出てくるし、タクシーなども簡単につかまる状況ではないので、本当に土地勘がない人には、大変なことだろうと思います。

 しかし、幸いにも暑すぎず、寒くもなく気候のよい日々が続くなか、思いのほかこんなに空いているパリを楽しめていることはラッキーなことです。

 去年までは、この時期までに猛暑・酷暑などと言われるような日があったと思うのですが、今年のパリは幸いなことに、そこまで耐えきれないほどの暑さにもなっていません。

 ところが肝心?の開会式の日、現在の天気予報では今のところ雨・・天気予報もあまりあてにならないし、よく変わるのでわかりませんが、こればかりはどうしようもないですね・・。


オリンピック前のパリは空いている


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