2021年7月12日月曜日

パリでビオコスメを買うなら絶対ここ! シティファーマ・CITY PHARMA

   

外から見たところ、一見、普通の薬屋さんのようにも見える


 以前、私は、仕事で少し化粧品にも関わっていたことがあったので、これまで私は、パリに来て以来、ほぼほぼ化粧品というものをまともに買ったことは、ありませんでした。

 しかし、仕事を変わって以来、これまでストックしていた化粧品(特に基礎化粧品)が底をつき始め、このところ、夜用のクリームを中心に探して、気になるお店を渡り歩いていました。

 化粧品と言っても、私が探していたのは、メイク用の化粧品ではなく、クリームやローションなどの基礎化粧品なので、選択肢もたくさんある中、どれを使ったら良いのかが、非常に難しいので、行く先々のお店に立ち寄っては、店員さんに相談して、紹介してもらいながら、値段を比較し、色々と説明を聞いたりしてきました。

 もともとズボラで、化粧品は、あまり興味があるものではないのですが、お肌の曲がり角をとうに過ぎてしまった私としては、やはり、今後、ある程度、最低限の手入れをすることが必要なのは、周囲のフランス人を見ていても必須なことは明らかです。

 フランス人は、もともとバカンス命の国民で、美白を心がけ、お肌の手入れに余念のない日本人などから比べるとびっくりするほどの杜撰さで、もともとの肌の質などの違いもありますが、それ以上に美意識が違って、夏は日焼けして健康的に、そしてリッチにバカンスを満喫しているのをひけらかすのが何よりも誇らしいらしく、結果、日焼け後の肌は、ガビガビで象のような肌に満面の笑顔でバカンス話をとうとうと語る人が少なくありません。

 もちろん気を使って手入れする人もいるにはいますが、少数派、普通は洗顔していきなりクリームを塗っておしまい・・なんていう人が多いのです。

 しかし、そこのところのフランス人の美意識は私には受け入れ難く、歳をとって、汚らしいおばあさんにはならないように心がけるのは、私の美意識?でもあります。

 化粧品というのは、人の弱みに付け込んだ商売で、それこそ上を見ればキリがなく、たしかにブランド物の高いクリームなどは、品質も素晴らしいのですが、毎日使う消耗品でもあり、そうそう高価なものを買ってもいられません。

 高価なブランド物と一般的にスーパーなどで買える化粧品の間に割り込んでここ10年ほどで急成長しているのが、パラファーマシーと言う、日本で言うビオコスメの分野です。

 薬局、あるいは、薬剤師をおいた店舗でしか扱いを許されていない基礎化粧品で、フランスでは、パラファーマシーと言って、普通の薬も買うことができますが、その多くをビオコスメなどで運営しているお店がすごく増えました。

 日本で有名なのは、ビオデルマとか、ラロッシュポゼとか、アヴェンヌあたりでしょうか?フランスでは、ビオコスメのご本家みたいなところがあって、それはそれはたくさんのビオコスメがどんどん登場し、どれにしたらいいのか、さっぱりわからないので、自分にあったものを探すのは、至難の業です。

 しかも、年齢とともに、自分にあったものは変わっていくので、日々、アンテナを張っておくことは必要かもしれません。少しずつでも手入れをしながら歳を取るのと、何も構わずに歳をとってしまうのでは、数十年後に雲泥の差になります。

 色々な情報から、また、たまたま通りかかって、「ん?ここは?」などと思うお店に立ち寄ってみた結果、結果的に今のところ、ここが一番だと思ったのは、サンジェルマン・デ・プレにあるシティファーマ(CITY PHARMA)でした。

 最初、話を聞いた時は、サンジェルマン・デ・プレという場所がら、「そんなに安いわけないじゃん!」と半信半疑だったのですが、実際に行ってみると、外から見ると普通の薬局のようなのに、中はすごい人。

 店内に足を踏み入れると、すぐにこのお店は、ただものではないことがわかりました。バーゲンでもないのに、一見、目立たない、この手のお店でこれほどの人が集まるということは、絶対に理由があるのです。

 知っている人は知っているんだ・・そんな風に思ったものです。実際、サンジェルマン・デ・プレという高級店が立ち並ぶ界隈にこんなお店があることは、正直、意外でした。

 店内も次から次へと在庫が補充され、店員さんのアドバイスも明瞭簡潔でわかりやすく、地上階と上階にいくつもあるレジは、フランスとは思えないほど、人が次から次へと流れるようにシステマティックになっており、お店に入ると、スーパーなどにあるカゴの代わりにCITY PHARMAと書かれた赤いバッグに商品を入れて店内を移動できるようになっています。

 このバッグがまた可愛い!!

  

このバッグだけでも相当、売れるんじゃないかと思うけど、売ってはいない


 決して広くない店内には、相当数のビオコスメから、健康サプリ、シャンプー、歯磨き粉、石鹸、ハンドクリーム、リップクリーム、日焼け止め、虫除けスプレーに、血圧計、マスク、アルコールジェルからありとあらゆるいわゆる健康・衛生管理に関わる商品が所狭しと陳列されていて、それが飛ぶように売れていくのです。

 中には、スーツケースを抱えて大量買いして来ている人までいるほどです。

 人気で、上手く回っているお店というものは、たとえ、フランスといえども、店内がシステマティックに動いていて、店員も手際よく、どんどんお客を捌いているのに、ちょっと感動さえ覚えました。

  

混雑対応にも慣れていて、フランスなのにレジ対応も早い! 


 実際に私が目をつけかけていたクリームもどこのお店よりも安く、ネットを見ても、それよりも若干安いものを見つけましたが、結局、送料などを加えると高くなってしまうので、私のクリーム探しは、とりあえずは満足のいくものとなりました。

 一時は、化粧品といえば、マリオノ(Marionnaud)か、セフォラ(SEPHORA)といったチェーン展開で多くの店舗を持つお店が主流でしたが、今、パリでは、マリオノやセフォラには、これほどのお客さんはいません。(最もマリオノやセフォラは、マキアージュ(メイク)や香水などが多く、扱っているものにも若干違いはあるのですが・・)

 マリオノやセフォラで扱っている基礎化粧品は、いわゆるシャネルやランコム、ディオールなどのブランド物が主流で、あまりに高価で一般庶民には手が届きにくく、成分的には、それに引けを取らないビオコスメに注目されるようになったのです。

 今回、私が購入したクリームは、パッケージなどは、どこか冴えないのですが、成分的には、かなり優れているDARPHIN(ダルファン)というメーカーのもので、私は、以前にも使ったことがあったのですが、色々とこちらの肌の状態やどんなもの(金額等も含めて)を求めているのかを話すと専門家が適切にアドバイスしてくれた中から選んだものです。

  


 今は、観光客がいないので、途絶えていますが、ダルファンは、一時、美容大国と呼ばれる韓国で大人気で、パリに来る韓国人観光客は誰もが、このダルファンのクリームを買いあさって帰るという逸話があるフランスのビオコスメのブランドです。

 お店によっては、明らかに相談している内容よりも、自分の売りたいものをゴリ押しするようなところもある中、このお店の人のアドバイスは、中立で的確で信頼できるものでした。

 サンジェルマン・デ・プレ界隈はパリの中でも最もパリらしさを味わえる場所の一つ。観光のついでにお土産探しにこんなお店もなかなか良いかもしれません。

 

【CITY PHARMA】シティファーマ パリ・ビオコスメ

26 Rue du Four  75006 PARIS / Metro ④ Saint-Germain des près

8:30~21:00(月〜金)、9:00~21:00(土)



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