おそらくアルバイトのお兄ちゃん スゴく一生懸命で感じ良かった |
以前、といっても、私がフランスに来たばかりの頃のことなので、もう20年以上前のことになりますが、フランスは(パリは)本当に感じの悪い人が多くて、観光客に対してなども英語で尋ねているのに、「ここはフランスなんだから、フランス語で話せ!」などと、無茶苦茶なことをもの凄い上から目線で、堂々と言ってのけている人などを見かけることが多く、当事者ではない私でさえ、側から見ていても、嫌な思いをすることが多くありました。
それを見て、「フランス人ってフランス人っていうだけで・・、フランス語を話すっていうだけで、どこか1ランク上の人間だと思っているんだ・・つまりはそれ以外の人を見下しているんだ・・」などと思っていましたが、それは、ある意味、プライドであると同時に、一種の卑屈さやコンプレックスの裏返しでもあるとも思い始めました。
とはいえ、本心はどう思っているのかは別として、外国人の私でも、日常生活を普通に送っている分には、特に差別されていると感じることもほとんどないし、少なくとも表面的には、皆、普通に接してくれます。
お役所などは、今でもあまり変わりませんが、最近、お店でのお客さんへの対応や、銀行などのその他の手続きなども、若い人だと本当に感じの良い人が増えた印象です。
以前、日本で、「オバタリアン」という言葉が流行ったことがありましたが、ちょっと似ているところがあるかもしれません。しかし、それとも、少々ニュアンスは違って、ちょっと一見、仕事ができる風を装っているベテラン風のおばさんには、今でもお客をお客とも思わず、上から目線で、うまく事が進まないとなると最悪、逆ギレする感じの悪い人が多いのです。
最近は、若い子が応対してくれると、普通に親切で感じがよく、しかも仕事もきちっと、素早くやってくれる人が多いので、私は、最近、買い物をしたり、外で何か用事を済ませようと思う時には、なるべく若い子にお願いするようにしています。
観光客に対しても、臆せず英語を話してくれる人が増えたのも、若い世代の人たちに多いのです。
特に今の季節は、若い子がアルバイトでバカンスに出ている正規社員の代わりに働いていたりするので、本当に初々しく、一生懸命な様子に思わず応援したくなってしまうような、ママ目線になってしまったりもすることもあります。
きっと、フランスとて、以前とは、教育も時代も変わり、また、ITなどをどんどん取り入れるようになった時代に、それを余裕で使いこなしている若者と、そうでない世代の隔たりが、そのような違いをさらに大きくしているのかもしれないし、ダメな人ほど、威圧的だったり、不必要に偉そうにしていたり、威張ってみたり、そんな感じなのかもしれません。
誰でも、職場で仕事を覚えていくうちに、適当に手を抜くことを覚えたりもするので、まだまだ初々しく頑張っている若者は、下手に手抜きなどをせずに、さらっと普通に仕事をこなしているだけなのかもしれませんが、以前には、若者とて、こんなではなかったので、やっぱり今の時代のフランスの若者は、変わってきたのだと思います。
しかし、どちらにしても、現代のフランスの若者が、どんな時にも偉そうにダメなくせに上から目線なフランス人のイメージから変わってきていることを感じさせられます。
この若い世代が働く世代の中心になり、大多数になってきたら、フランスの未来は、変わるのではないか? そんな気もしています。
今後、フランスにいらっしゃる機会のある場合、何かお願いしなければならないことがあったら、できるだけ、若い人に頼んでみると、嫌な思いをする可能性が低いかもしれません。
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