これまでフランスで使っていた銀行の口座管理料があまりに高いことに気がついて(年間で200ユーロ以上(約25,000円)(クレジットカードの手数料等は別)、銀行の乗り換えをしようと手続きを始めたのが1月半ばのことでした。
私が今まで使っていた銀行は、少々、特殊?な銀行だったため、近くに支店もなく、銀行を変えようかな?と思っていたにも関わらず、色々な引き落としや入金などの変更の手続きがスムーズに行かないだろうな・・と思うと、ついついあと伸ばしにしてきてしまったのです。
しかし、昨年分の口座管理料の請求書を見て、これはいくら何でも高い!と決意して、私の滞在許可証が半年以上かかって、ようやく更新できたタイミングで、銀行の乗り換え手続きを始めたのです。
最近は、ネットで申し込みできるので、そんなにややこしいことにならないと思いきや、ネットでの申し込みをしてから、しばらく何とも言って来ませんでした。しかし、私も特に急いでいたわけでもなかったので、何となく「遅いな〜」くらいに思っていたのです。
少しすると、私が申し込んだ銀行(フランスでは誰でも知ってる大手の銀行)の近所の支店から、電話がかかってきて、「足りない書類を持って、一度、支店の方に来てください」と言われ、予約をとって、担当者のところに出向いたのが、1回目。
私の方も色々、前の銀行からの普通預金や数種類の定期預金のお金の移動や新しい口座への振り分けや、引き落としや入金の変更など、しっかりとなされるのかという不安もあり、一度、直接、会って、ちゃんと確認しておきたいと思っていたので、1回くらいの面談はまだ良かったのです。
その時に会った担当者は、比較的、若い女の子で、サバサバしていて、感じの良い人で、一通りのことを確認して、来週初めには、口座開設の確認の電話をするからということで、すんなりと済んだのでした。
ところが、その確認の電話は週の初めには来ず、SMSで次回の面談の予約が入って、しかも、どういうわけか、担当者は別の人の名前に変わっていました。
とにかく約束の時間に銀行へ行き、迎えてくれた女性の顔を見て、「あれ?この間の人と違う・・」と、ちょっと怪訝な顔をした私に気がついたその人は、「この間は、私が休みだったから、別の人が対応しただけで、本当はあなたの担当は私なのよ・・あなたのお嬢さんも私が担当してます」と言ったのです。
前回、来たときに会った女性にうっかり、「うちの娘もここに口座を持っていて・・」と口を滑らしたら、彼女は、すぐに調べて、「ああ、お嬢さんは私の担当ではないわ・・」と言っていたので、明らかに私の担当は、変えられたようなのですが、ただ、なぜ彼女が、「前回は、私が休みだったから・・本当は、あなたの担当は私・・」などと、そんなつまらない嘘をつくのかな? と、ちょっと嫌な気がしたのです。
担当者が変わったので、もう一度、確認のため、こちらのお願いしたい前の銀行からの送金や普通預金以外の定期預金の口座の開設について、話しました。前の銀行からの口座の移動に関しては、手紙を書いてくれて、これを送ればいいから・・と言ってくれました。
しかし、銀行業務に関しての話は、早々に、彼女の話は、医療保険(ミューチュエルと言って、国民健康保険ではカバーしきれない医療費をカバーしてくれる保険)のことに切り替わり、現在、あなたが入っている保険よりもうちの保険の方が安くなるという見積もりを出してきて、その話題に終始したのです。
私は、軽い気持ちで、まあ、条件次第では、変更してもいいかな?くらいに思っていたので、半ば、適当に話を聞いていたのですが、特別な割引は2月中にしかできないので、この見積もりを検討して、できるだけ早く返事してほしいと、私をせかし始めたのです。
数日後に、また彼女に会う予約をとったものの、肝心の銀行の手続きは全く進まないままで、おまけにネットのサイト上の自分の口座に入るためのパスワードも郵送すると言っていたのに、ずっと送られてこないままで、私の方もイライラし始めたのです。
私の目的は、保険の変更ではなく、銀行の口座の開設と前の銀行からのお金の移動なのです。肝心のことが、滞っているのに、もはや、保険の話しかしない彼女には、完全に不信感を抱き始めていました。
前回の彼女との面談の数日後にとった次回の面談の予約は、キャンセルするメッセージを送ると、すぐに彼女から電話。彼女は、「早くしないと、割引ができなくなっちゃうわよ!」と保険の契約を急かすので、「口座のパスワードも送ってこないし、保険の方は二の次だから・・」と言いつつ、週末に約束を入れ直しました。その時点でもパスワードを送ってこない場合は、直に言おうと思って・・。
結局、パスワードは、その約束の前日に送られてきて、さっそくサイトに入ろうとしたところが、エラー、翌日、ようやくサイトが見れて、前の銀行からの送金を確認できたのは、ギリギリのタイミングでした。
約束の日に行くと、夕方、6時までに家に帰らなければならないというのに、延々、待たされ、しかも、待たせたことには、全くもってなんの挨拶もなく、開口一番、「見積もりをもう一つ出してみたんだけど・・」と彼女の頭の中には、保険のことしかない模様。
私もスムーズに運ばない銀行の口座の移動に半ばイラついているところに保険の契約のことしか頭にない彼女にカチンときて、「私は、保険の契約ではなくて、銀行の口座のことで来てるのです。保険は、銀行の手続きが全て済んでからのこと!」と言ったら、まさかの逆ギレで、「この見積もりも週末の時間を割いて作ってきた!」とか、「前の銀行に出す手紙を作ってあげたでしょ!あんなこと、ほんとは自分ですることなのよ!」とか、「前の銀行が、顧客を取られて悔しいから、わざとグズグズしてるのよ!」とか、「だったら、高い保険を払い続ければいいでしょ!」などと興奮し始めました。
私は、内心、久しぶりに会うな・・この手のフランス人・・と思いつつも、充分に気分が悪くなり、ここの保険には、決して入るまい!と決めたのでした。
まず、やるべきことをきちんとやらないで、自分の要求だけをいかにも苦労して、人のためのようにやっているような言い方や、責任転嫁、終いには私の仕事ではないなどと主張するやり方はいかにもフランスにありがちな対応なのですが、少なくとも、こっちは、顧客。
どんなに彼女が週末に見積もりを作ろうと(それも嘘っぽい)そんなことは、私の知ったことではありません。そもそも、保険の見積もりなど私が頼んだわけでもありません。
結局、興奮する彼女に、こんなに面倒な人はごめんだと、「だったら、銀行の口座開設もやめるけど・・」と言ったら、大人しくなりました。
しかし、久しぶりに気分の悪いことこの上ない人に会いました。
フランスに来たばかりの頃は、こういう人に遭遇する機会がもっと頻繁だったのですが、それなりにこう言う人に対する交わし方も覚えたためか、ここのところ、あまりこういう人に会うことがなかったので、久々の気分の悪さでした。
そういえば、こういう人・・女の人の方が多いかもしれません。
その銀行の全ての人が彼女のようなわけではないと思うし、一旦、手続きが完了してしまえば、あとは、ネットで全て済むので彼女のお世話になることは、そうそうはないと思いますが、できれば、担当を変えてもらいたい! もしくは、まだ、開設できてない定期預金の口座は、他の銀行に変えようか?などと思い始めているのです。
<関連>
「実践よりも、まず、理論のフランスの教育」
https://rikakaigaiseikatsu.blogspot.com/2020/01/blog-post_29.html
「フランスの銀行と日本の銀行」
https://rikakaigaiseikatsu.blogspot.com/2021/02/blog-post_7.html
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