2021年3月22日月曜日

並ばないフランス人が戻ってきた!

  


 昨年のロックダウン以来、フランスで見られた思わぬ好意的な現象の一つは、これまで、きちんと並んで順番を待つということが、極めて不得手だったフランス人にちゃんと並ぶという習慣ができたことでした。

 日本では、並んで順番を待つということは、当たり前のことですが、これまでフランスでは、隙をついて横入りする人がいるのは、珍しいことではありませんでした。東日本大震災の際には、震災直後の避難所の映像などが大々的にフランスでも流されましたが、非常時の皆が少しでも早く配給を受け取りたいと思うであろう避難所のような場所でさえも、日本人が争うこともなくきちんと並んでいる姿にフランス人も驚いたくらい、フランスの日常では、横入りは当たり前のことでした。

 それが昨年、急にロックダウンになった時点では、感染の恐怖もあり、スーパーマーケットなどでも入場制限があったりして、店内に入るまでに長い行列を待たなければならない日が続き、フランス人にも並ぶという習慣ができたことは、ロックダウンの思わぬ成果だと思っていました。

 ところが、最初のロックダウンから一年以上が経って、また、横入りがチラホラ見られるようになってきたことに、ちょっとガッカリするとともに、すっかり気が緩んできていることを感じているのです。

 緊張状態は、そうそう長く続くものではないことは当たり前なのですが、決して、並ぶことが習慣として植えついたわけではなかったようです。

 先日も郵便局でも、横入りする女性を見かけて、「おっ!久々に見るな・・」と思ったばかりでした。

 昨日はスーパーマーケットで、年配の女性がたくさんの商品をカゴに入れて、皆がレジに並んでいる中、ツカツカとレジの先頭に進んでいくので、「??? この人は、何をしたいんだろう?」と思っていたら、レジの人に直接、「私に先に会計させて欲しい」と申し出ている、コロナ前にもなかなか見なかった堂々たる横入りっぷり。

 あっさりと、レジの人に「ちゃんと並んでください」と言われて、諦めて、列に並ぶと思いきや、「私は、腰が痛いから、入れて・・」と言い訳しながら、列の途中に横入りしようとして、並んでいた若い女の子に「私だって、足が痛いのよ!」と断られている様子には、どっちもどっちですが、「うわ〜っ!フランスの日常が戻ってきた!」と思わされたのでした。

 終いには、その年配の女性は、列の次に並んでいた人には、高齢者カードまで提示して、頑として割り込み、順番を待っている間中、言い訳を続けていました。

 年配の女性で並んで買い物をするのが辛いのはわかるのですが、その振る舞いやもの言いや、買い物の量などやカートも持たずに買い物に来ている様子から、はなから並ばないことを前提として来ている様子があからさまで、久しぶりにうんざりしたのでした。

 現在のフランスの感染状況は、決して気を緩められる状況ではないのですが、一年が経ち、横入りが横行するくらい気が緩んでいる状況なのだろうな・・と思わされたのでした。

 パリには、さりげないおしゃれがしっくりくるような、美しい歳の取り方をしている女性も時々見かけて、素敵な歳の取り方をしているなぁ〜という人もいるのですが、それにしても、その時の高齢の女性、偽物のルイ・ヴィトンのバッグを持って、買い物に出て、横入りするために、周りの人と言い争いをして、なんという年齢の重ね方なのだ・・と、決して、あんな歳の取り方は、したくないな・・と思ったのでした。


<関連>

「コロナウィルス・ロックダウン以来、22日ぶりの買い物」

https://rikakaigaiseikatsu.blogspot.com/2020/04/blog-post_8.html


「フランスのコロナウィルス対策・非常事態宣言 外出禁止・フランスのロックダウン」

https://rikakaigaiseikatsu.blogspot.com/2020/03/blog-post_18.html






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