デンマーク、ノルウェー、アイスランドの3ヶ国は、アストラゼネカのワクチンが血栓を形成する懸念があることから、このワクチン接種を当面の間、停止することを発表しました。
まだ、開発されて間もないワクチンで、疑心暗鬼になりやすい中、いくつかの副反応例が報告されていましたが、オーストリアでの49歳の看護師がワクチン接種後に重篤な出血性疾患を起こして死亡したことがワクチン接種の停止決定の引き金を引いたようです。
しかし、同様の問題が起こったイタリアでの症例等も合わせて調査した結果、この問題が、アストラゼネカの同じロットから起こっていることが判明し、同じロットから配送されたワクチンを使用していた、他の4つのヨーロッパ諸国、エストニア、リトアニア、ラトビア、ルクセンブルグは、このロットからのワクチン接種を直ちに停止しました。
欧州医薬品庁(EMA)による調査によると、その地域(欧州連合、ノルウェー、アイスランド)でワクチン接種を受けた300万人以上の血栓症が報告されたのは22例のみ、これまでのところ、ワクチン接種を受けた人々の血液凝固が高いリスクを示すものはないことを明らかにし、アストラゼネカのワクチンとオーストリアでの死亡事故?との間に関連性はないことを強調しています。
デンマーク、ノルウェー、アイスランドのアストラゼネカのワクチン接種停止の発表後、ロンドンは、スウェーデンとイギリスの研究所とオックスフォード大学によって開発されたこのワクチンを擁護し、「安全で効果的」であるとし、全世界で使用され続けることを保証しました。
イギリスでは、これまでにファイザー、ビオンテック、アストラゼネカのワクチンのみを使用して、2200万人以上に初回接種を行っています。
アストラゼネカのスポークスマンは、「ワクチンの安全性は第3相臨床試験で広範囲に研究されており、レビューされたデータはワクチンが一般的に十分に許容されることを確認している」と保証しました。
このアストラゼネカのワクチンへの波紋が広がり始めるのに対して、フランス保健相オリヴィエ・ヴェランは、即刻「フランスで、アストラゼネカのワクチン接種を中断する理由はありません。ドイツもイギリスもこのワクチン接種を継続しています。ワクチン接種の利点は、この段階でのリスクよりも大きいと考えられています。」と発表しました。
都合よく、ドイツやイギリスを引き合いに出すあたり、なかなかだな・・とも思いました。
ようやく、ワクチン接種の拡大にアクセルがかかってきたフランスですが、まだまだ感染が拡大する速度に追いつく数のワクチン接種の進行には至っていないのです。
ところが、アストラゼネカは、生産体制の遅れから、ワクチンの配達がさらに遅れることを発表し、当初予定されていた1億2,000万回分のワクチンのうち、第一四半期にEU加盟国に提供できるのは、その三分の一の4,000万回分であると報告してきています。
私は、ひょんなことから、ワクチン接種の予約をしてありますが、予約の際にどこのメーカーのワクチンなのか尋ねたところ、「今は、アストラゼネカしか入らない」とのことでした。
今のところ、ワクチン接種ができる知らせは来ていませんが、この調子だといつやってくるのかは、わかりませんし、ワクチンを自分で選べる状況でもありません。
ワクチンをするリスクもしないリスクもありますが、現在のフランスの状況では、私は、ワクチン接種をしないで感染するリスクの方が圧倒的に高いと思うので、アストラゼネカだろうとワクチン接種は受けようと思っています。
4月中旬には、フランスで4つ目に認可されたジョンソン&ジョンソンのワクチン接種が開始されるようで、このワクチンは1回の投与で済むようで、もしかしたら、4月以降まで待って、こちらにした方が結局は早道なのかも??と思ったりもします。
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「混乱状態のフランスのワクチン接種 コロナウィルスワクチン接種の申し込みをした!」
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