21日の日曜日、マルセイユで6,500人もが集まるカーニバルが行われた衝撃的な映像がその日の夜から、マスコミに大々的に流され、大きな波乱を呼んでいます。
「イカれている」という言葉がこれほど似合う画像があるでしょうか?
マルセイユは、今回、政府の発表したロックダウンする16地域には、入ってはいないものの、決して油断できる感染状況ではなく、屋外とはいえ、この人混みで、マスクをしていない人がほとんど、その上、カーニバルということで、多くの人が仮装したり、ボディーペインティングをしているため、世紀末感を倍増させられます。
この映像には、もうため息も出ません。
このカーニバルは、およそ2週間ほど前からネット上などで呼びかけられていたようで、この大掛かりなカーニバルを予め防ぐことができなかったマルセイユ市に対しても、非難の声が上がっています。
さすがにこのカーニバルの様子は、フランス国民にも大ひんしゅくを買っています。
現在のフランスの感染状況で(新規感染者数1日平均3万人超えで、多くの地域で医療崩壊を起こし、患者をヘリで移送している状態)臆することなくこのようなカーニバルにマスクなしで参加する人がこれほどもいることがあらためて、ショックでもありました。
これまで、幾度となく、フランスはもうダメだ・・と思いながら、一年以上を過ごしてきましたが、その度に何度かロックダウンをして、厳しい規制下の生活の中、国民の経済的、精神的な負担を少しでも軽減させつつも、なんとか感染拡大を防ぐような努力を続けている中、このような利己的な行動に走り、臆面もなく、何の悪気も躊躇いもなく、報道カメラの前に立って、自由な生活を訴える若者たちがこれほどまでに後を経たないことは、もうどんな対策をとっても、ザルで水を掬うような状態であることを実感せずにはいられません。
カーニバルの群衆は、終いには興奮状態で、仮設遊園地のメリーゴーランドに登って雄叫びをあげ、車を燃やし始め、「これではサル以下、猿山の方が余程、統制が取れているだろう・・はっきり言って、もうイカれている・・」と思わずにはいられませんでした。
自分の無責任な行動がどれだけの命を奪うことになるかも、未だに理解できない人たちを抑えるには、心理的な負担などとは、言っていられません。
負担があろうとなんだろうと、もう完全なロックダウンをするしか、道はないのではないか!と怒りしかありません。
これは、私が住んでいるパリで起こったことではありませんが、マルセイユは、ロックダウンになっていないため、このカーニバルに参加した人が、別の地域に移動して、感染をさらに拡大させ、フランス国内をさらに深刻な状況に陥れることは、いくらでも可能なのです。
フランスは、国民を褒めることはあっても、決して叱ることをしない政府で、甘やかしてきたツケが現在のこのような結果を生んでいます。叱らずに統制を取ることができないならば、厳しい制限で縛ること以外に、フランスでの感染拡大を止める方法は、ないのではないか?と思い始めています。
少なくとも、私は、自分を守るために、できるだけ感染回避をする生活を続けるとともに、もう1日も早く、ワクチン接種を受けたいと思っています。
しかし、もういい加減にしてくれ!
<関連>
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「ことごとくフランス人の習慣が裏目に出ているコロナウィルスの感染拡大 新規感染者7000人突破」
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