2020年3月18日水曜日

フランスのコロナウィルス対策・非常事態宣言 外出禁止・フランスのロックダウン


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  一昨日の夜のマクロン大統領の非常事態宣言から、開けた翌日、その日の正午には、フランス全土で外出を禁止するという日の朝のスーパーマーケットは、開店前からのまさかの大行列でした。

 もうすでに数日前から、連日、買いだめに走る人で、開店早々のスーパーマーケットは、商品がないのか、間に合わないのか、早々に陳列棚は、空だらけの状態で、それでも、少しでも買い置きをしておこうという人で、いっぱいでした。

 日本と違って、日頃、マスクをする習慣のないフランス人の中で、ほんの1週間ほど前までは、マスクをしていると、逆に、「あの人は、感染しているのではないか?」と怪訝な顔をされましたが、フランス人の中にもマスクをしている人が見られ始め、(それでも、ちらほらという程度ですが・・)、もはや、マスクをしていて怪訝そうな顔をされることもなくなりました。

 ここ数日の間に、外務省、日本大使館からは、何通ものコロナウィルスに関する情報が届いていましたが、今回は、フランス政府から、携帯に「外出禁止」、「止むを得ない外出の際は、外出証明書を必ず携帯する旨」のSMSが、私の携帯にも送られてきました。
 https://www.gouvernement.fr/

 私は、正直、私のような外国人の末端の人間に対しても、きっちりと一斉にメッセージを送ってくることと、一体、どこから、私の携帯番号がわかったのかということに驚いたのです。思い当たることと言えば、税金の申告の書類くらいでしょうか?

 少々、不可解ではありますが、この非常時に、この発信力は、スゴいなと思いました。

 かくして、今後、しばらくの間は、移動中の証明書なしには、外出できない状態になり、たとえ、やむなく仕事に行く場合は、移動中の証明書に加えて、出勤証明書を所持していなければ、罰則、罰金まで課せられるという徹底ぶりなのです。
https://mobile.interieur.gouv.fr/fr/Actualites/L-actu-du-Ministere/Attestation-de-deplacement-derogatoire 




 この封鎖には、10万人の警察官や憲兵が動員されています。

 例外として、認められている、最低限の食料品・医薬品の買い物や、医者に通うことの他に、犬の散歩(付き添い一人のみ)などが含まれているのも、フランスらしいなと感じます。

 幼稚園から大学に至るまで、すでに学校は、全て休校になっているので、パリに住む人も、別荘を持っている人など、また、持っていない人は、借りてまでも、パリを脱出する人も多く、また、一人暮らしの学生などは、実家に帰ることを促されています。

 そのため、地方行きのTGV(新幹線)などは、帰省する人のラッシュで、これまた、感染には、明らかにリスキーと思われるほどの大混雑。
https://twitter.com/thaljazzy/status/1239941243569872896

 ここ一両日中には、大移動も済み、街は、ゴーストタウンのようになることでしょう。

 いみじくも、マクロン大統領が、「我々は、コロナウィルスとの戦争状態にある。」と発表していたとおりに、街には、軍用車が通り、まさに戦争のような光景に、ホンモノの戦争を知らない私のようなものでも、ウィルスという見えない敵と戦う戦争のような気がしてきます。

 フランスのLVMH社は、ゲランの香水の工場で水性アルコールジェルを製造し、病院に無料配布を行うそうです。

 長い人生には、色々なことがありますが、まさかのこのような状況、しかも、海外で・・。しかしながら、できることをする以外は、あとは、深刻になりすぎても精神衛生上、良くないので、もとより、家にいることが、好きな私にとっては、どこか、緊張感を感じつつも、今のところは、あまり負担にも感じていません。

 今週は、お天気も良さそうなので、自宅のアパートの小さなベランダで、土を耕して、日本から買ってきた野菜の種を少しずつ撒こうと思っています。








 
















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