2020年3月20日金曜日

フランスのコロナウィルスのための外出禁止による二次災害




 新型コロナウィルスの感染が急激に広がっているヨーロッパでは、最も深刻なイタリアに続き、フランス、スペイン、オーストリア、ベルギーなどの国で不要不急の外出禁止令が敢行され、各国の人口の合計で外出禁止対象者は、2億人に上ります。

 フランスでは、違反者には、最大135€(約16000円)の罰金が課されることになっていますが、にも関わらず、外出証明書を持っていればいいだろうと言わんばかりに、外出する人が後を絶ちません。

 あるフランス人の女性の医療従事者は、テレビ局のインタビューに対して、「私たちが、必死でウィルスの蔓延を阻止しようと命がけで、働いているのに、(私の同僚は、妊婦であるにも関わらず、働いている!)外出する人が後を絶たないのは、許しがたいことだ! 今は、バカンスではないのだ! どうか、外出を控えてほしい!」と強く、訴えていました。

 また、こんな状況の中でも、それを逆手にとり、警官を装って、罰金を取ろうとする詐欺や、所持品検査を装って、財布から現金やクレジットカードを抜き取ろうとする盗難、防疫官を称する者が自宅に入ってきて、貴重品を奪われるなどの被害も出始めています。

(現在、フランスにおいての罰金徴収方法には、その場で現金で支払うことはありません。)

 そして、今やフランスでは、軍の管理下となっているマスクは、軍の手によって、各病院に配布されていますが、その病院において、そのマスクの転売のための盗難事件までもが起こっているのです。そんな盗難のせいで、命がけで、医療に当たっている人に充分なマスクが行き渡っていないのです。

 マクロン大統領が仰っている「ウィルスとの戦争」は、本来ならば、味方同士であるはずの人々の中でも、混乱を起こしています。

 また、事実上、軟禁状態にある人々の中で、さらに深刻な状況なのが、DV被害に遭っている人々です。ただでさえ、外出できずに、精神的な均衡を保つのが難しい状況で、DVが日常的に起こっている家庭での惨状は、察するに余りあります。

 ただでさえ、表面化しにくいDVは、この状況下では、さらに深刻化する懸念があります。このような事態を予測して、政府も外出禁止状況でのDVからの救済も呼びかけています。@gouvernementFR

 先日、ドイツのメルケル首相は、国民に向けて訴えていました。

「私たちの誰もが同じように、ウィルスにかかる可能性があります。今、誰もが皆、協力する必要があります。まず、第一の協力は、今日、何が重要なのかについて、真剣に考えることです。パニックに陥らず、自分には、関係がないなどとは、一瞬たりとも考えないことです。この戦いが、どれだけ他の人への思いありのある行動にかかっているか、どれだけ、私たちが力を合わせて行動することで、自分たち自身を守ることができるかということでもあります。」

 
 フランスは、このメルケル首相の演説の内容を肝に銘じる必要があります。

 コロナウィルスだけではなく、二次災害までが蔓延することのないように、祈るばかりです。


<関連>
「フランスでコロナウィルスが広まる理由」
https://rikakaigaiseikatsu.blogspot.com/2020/03/blog-post_19.html

 










 




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