2020年3月16日月曜日

コロナウィルス対策のためのフランスの学校閉鎖




 今週から、フランスの全ての学校(保育園・幼稚園・小学校・中学校・高校・大学)は、閉校となります。

 娘が小さい頃に学校から、風邪をうつされてきて、鼻をぐずぐずしていたり、ちょっと咳をしていたりすると、それは、たちまち娘を通じてパワーアップされて、私を襲いかかり、娘は、鼻がグズグズしていたりする程度で、あっという間に完治したにも関わらず、娘よりも、体力的に衰えている私には、あっという間にヒドい風邪となって襲いかかって、私は、寝込む寸前の状態になり、それでも仕事は休めずに、ふらふらになりながら、通勤するという目に遭ったりしていました。

 今回の学校閉鎖も、たとえ、子供がコロナウィルスに感染しても、発症する可能性が低くとも、他の人に感染を拡大させるという意味があるのだと思っています。

 フランスでは、小学生以下の児童を保護者なしに放置することは、厳しく禁じられていますので、仕事を持つ親にとっては、大変な負担となるのは、明白です。ましてや、フランスは、専業主婦の割合が極端に低く、ほとんどの女性が働いているので、なおさらのことです。

 今回は、仕事をしている場合もできる限りのリモートワークが勧められており、また、仕事に行けない場合の社会保障もあるようなので、鼻からしばらくの休業状態を決め込んんでいる人も多く、その社会保障に該当しない人でも、医者に頼んで、ドクターストップの書類を用意し、有給状態で仕事に出なくてもすむ方法を取り始めているようです。

 以前、ストライキで学校が一ヶ月近く閉校になり、だからといって、仕事を休むわけにもいかず、途方に暮れたことがありました。その時は、単なる?ストライキでしたから、社会保障は、何もなく、慌てて探し出したフランス語も教えてくれるという女性を頼んだら、大変な出費になった上、その女性が、主人を誘惑しようとするとんでもない女性だったりしたこともありました。(注1)

 そんなことに懲りて、娘は、ストライキのない私立の学校へ入れたのですが、今回ばかりは、公立であれ、私立であれ、全ての学校は、休校です。休校といっても、その間のネット授業や宿題等は、用意されているようですが、毎日の、キャンティーン(給食)での食事の代わりに、各家庭で用意しなければならない子供達の昼食だけでも、大変な負担になります。

 スーパーのパスタやパスタソースなどが軒並み売り切れになっていましたが、さしずめ、今週からのフランスの子供達は、いつもの何倍もの量のパスタを食べることになることでしょう。

 こんな犠牲を払ってまで行う学校閉鎖をよそに、フランスでは、未だ行われているデモや、今日も大勢の人で賑わっているマルシェなどの人混みに、フランス人の意識の低さを感じずにいられません。





(注1)関連ブログ
「主人を誘惑しようとしたフランス人の女性の話」
https://rikakaigaiseikatsu.blogspot.com/2019/07/blog-post_20.html


















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