2020年3月1日日曜日

お留守番していた猫は、とても寂しかったらしい





 我が家には、もう今年で12歳になる猫が一匹います。名前は、ポニョと言います。

 とても、気が強く、プライドの高い猫で、うちにお客様が来ても、気に入った人の場合は、顔を出して、そばをウロウロしたりするのですが、嫌いな人が来ると、容赦なくカ〜ッと威嚇します。

 一度、ポニョが病気になり、入院させたことがあるのですが、入院当初は、グッタリしてしまっていたのですが、点滴をして、回復すると、ものすごい勢いで、お医者様にもカーッと威嚇をはじめ、2日目に面会に言った際には、「とっても、怒ってます。まあ、少し回復してきたし、連れて帰った方がいいでしょう。」と言われるほどで、違う状況に馴染むことが苦手です。

 普段は、ツンデレで、自分の気ままに、好きな時に寝て、好きな時に起きてくる自由気ままな猫ですが、飼い主同様、食い意地だけは、人一倍で、食事の際には、必ず出てきます。食事どころか、冷蔵庫をあけるとすっ飛んできます。

 それでも、ポニョは、我が家の危機的状況の時に、生まれてすぐにやってきたためか、私たちの気持ちには、とても敏感で、こちらが落ち込んでいたりするときは、すぐにそれを察して、寄り添ってくれるようなところもあります。

 娘がまだ、小学生の頃だったので、娘とは、姉妹のようで、どちらかというと、ポニョは、娘のことを妹のように思っている節があります。
 性格も二人は、とても似ています。

 日本に帰国するような、比較的、長期で家を留守にする時には、ポニョの厄介な性格を考えると、とても人に預けることは、考えにくく、ポニョは、家に残し、知人に鍵を渡して、毎日、ご飯と水とトイレを掃除してもらうように頼んで行くのです。

 もう、ここ何年も、日本行きの際には、この方法で過ごしているのですが、今年は、なぜか、とても、寂しかったようで、私が帰ってくるなり、ニャーニャーではなく、ギャーギャー鳴いて、まるで喋るかのごとく私に何かを訴えかけます。

 私の後をずっと、付いて回り、夜中にふと私が目を覚まして、トイレに行こうとすると、私の部屋の前で待っていたポニョとぶつかり、夜中まで見張っていたのかとびっくりさせられました。

 昨晩は、私の部屋の中のちょうどベッドが見渡せる椅子の上に、場所に陣取って、私を見張りながら、寝ていました。今もべったりと私にくっついています。

 昨日、留守を頼んでいた知人が鍵を返しに来てくれたのですが、2週間の間に彼が家に来ても、ポニョは、2度しか顔を見せなかったとか・・、自分の命綱とも言える存在なのに、逆にそんなに彼が嫌いなのかとちょっと、訝しく感じてしまいます。

 2日経っても、私にベッタリでいつもと違う様子のポニョに、よっぽど寂しかったのね・・と申し訳ない気持ちと、それでも、世話をしに来てくれていた人が来ても、顔を出さなかったあたり、その頑なさを切なく思うのです。













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