フランス人の若い女の子は、前髪を切らない
日本の若い女の子、特にアイドルと言われる女の子たちを見ると、ほとんどの女の子が前髪がある・・というか、前髪を切っていることに気付かされます。
たかが、前髪、されど、前髪です。
フランスの若い女の子は、前髪を切りません。いや、前髪を切る子がいたとしても、ごくごく少数です。
「どうして、フランスの女の子は、前髪を切らないのかな???」と娘に聞いてみると、間髪入れずに、「かっこ悪いから・・」と言います。
それは、美的感覚が違うことによるのかもしれませんが、日本人が可愛い、良いと思う女性像とフランス人が良いと思う女性像の違いが、前髪の有る無しに現れているような気がするのです。
前髪を切ると、顔が小さく見えるということもあるかもしれませんが、全体的に若く、幼い印象になります。若い女の子の場合、可愛らしい・・極端に言えば、あどけないとさえ言えるような、そんな感じが好まれているのではないかと思うのです。
女性が可愛らしく、どこか、守ってあげたいと思われるような印象を感じさせる部分を持っています。
一方、フランスの女の子にとっては、可愛い、特に幼く、あどけないということは、どちらかというと未成熟というニュアンスでとらわれかねないところがあり、そういった可愛さというよりも、むしろ、きれい、美しい、カッコいいことが好まれる傾向にあります。
これは、単なる美意識や文化には、とどまらず、女性の社会的な位置付けをも表しているのです。
女性がどのような存在であることが、社会で一般的に好まれているか? 可愛らしい、どこか幼く、あどけない印象が好まれているのか? 可愛いよりも、美しく、カッコいい印象が好まれているのか?
もちろん、美的感覚や、人によって似合う髪型というものもあるとは思いますが、その社会で一般的に好まれている印象やニュアンスから、社会の中の女性の位置付けというものが、髪型、特に前髪に表れているような気がするのです。
いみじくも、国際女性デーである日に、そんなことをふと思ったのです。
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