2025年2月1日土曜日

チュイルリー公園の気球が夏には戻ってくる!

  


 2024年夏に行われたパリ・オリンピック・パラリンピックの際にチュイルリー公園にオリンピックの聖火台として設置された気球が夏には再び戻ってくることが発表されています。

 このヘリウム気球は、パリ・オリンピックでもかなり話題にのぼり、評判もよかったので、オリンピック・パラリンピック終了後も残してほしいという声が多く上がっていました。

 この気球のカムバックは、マクロン大統領が「あの気球が毎年、夏に戻ってくる!」「フェット・ド・ラ・ミュージック(音楽の日)6月23日から、オリンピック記念日(9月14日)までの間、そして、ロサンゼルスオリンピックまで!」とX(旧Twitter)上で発表しています。

 大統領側近によると、この気球の再設置に関しては、文化大臣とパリ市長と協力して提案したと語っています。

Elle reviendra chaque été.

De la fête de la musique à la fête du sport, jusqu’aux Jeux de Los Angeles. pic.twitter.com/ofNOevdu2w

— Emmanuel Macron (@EmmanuelMacron) January 31, 2025 >


 私も昨年夏のオリンピック施設は、ずいぶん見て歩いたのですが、その中でもこの気球は、とても印象的で周囲の景色の中にも美しく溶け込み、とても良いな・・と思っていたので、とても嬉しいです。

 国際オリンピック委員会(IOC)の規定によれば、本来は、聖火はオリンピック大会期間外には、点灯できないことになっているものの、この聖火の色(黄色)を白に変えることで同意を得たと言われています。

 これを設計したEDF(フランス電力)は、これを100%電気の炎の輪であることをアピールしており、実際には、水の雲に投影された光の遊びであり、これは、1783年にチュイルリー公園で初めて行われた水素ガス気球による初の飛行に敬意を表したものであると説明しています。

 私は、このニュースで、気球の再来はもちろんのこと、9月14日がオリンピック記念日として、祝日になっていたことを初めて知りましたが、これもマクロン大統領の提案だったそうです。

 2024年のパリ・オリンピックのシンボルでもあった高さ30メートル、直径7メートルの気球は、連日、何万人もの観客を魅了したオリンピックのある意味スター的存在の一つでもあり、今後、夏の観光客招致にも寄与することになるかもしれません。

 このシステム復旧にかかる費用は250万ユーロと見積もられており、この資金の一部は、パリオリンピック大会組織委員会が生み出した予算の余剰金(そんなものあるのか?とも思う)によって賄われる予定と伝えられています。

 私も、当初、あまり期待せずに見に行ったこともあるのですが、実際に間近に見ると、ちょっと想像を超えていて、とても感激したので、夏の間にパリに来られる方がいたら、ぜひ、おススメしたいです。

 ただし、最近、少し捻た見方をしてしまうのですが、「なぜ?これをマクロン大統領が発表するのか?」、「これ?大統領案件?」とふっと思ってしまったのです。少し前に、「マクロン大統領は、何ごとにも自分を中心に置きたがる」という評を読んだことが影響していると思うのですが、この発表で、そういえば、そうかも・・などと、良いニュースながら、ちょっと訝しくも思ってしまったのでした。


チュイルリー公園 オリンピック気球 聖火台


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