2024年8月10日土曜日

9月14日オリンピックアスリート シャンゼリゼ祝賀パレード

  



 もうすぐ終わろうとしているパリオリンピックにおいて、未だかつてないほどのメダルを獲得しているフランスチームの功績を讃え、みんなで祝おうと、マクロン大統領は、パリオリンピック・パラリンピック競技大会終了後の9月14日土曜日にシャンゼリゼ大通りでフランス選手のパレードを行うことを発表しています。

 このパレードは、具体的には、パリ2024大会組織委員会(COJO)、フランス国家オリンピック・スポーツ委員会(CNOSF)、フランスパラリンピック・スポーツ委員会(CPSF)パリ市との連携組織で行われるとエリゼ宮は説明しています。

 エリゼ宮・広報の説明によると、「大会の成功に貢献した人々、言い換えれば、さまざまな関係者らとともにシャンゼリゼ通りをパレードする」ということになっているので、ひょっとしたら、このパレードには、この大会を陰で支えたボランティアなども参加することになるのでは?とも考えられます。

 実際には多くのパリジャンがオリンピックから逃避してバカンスに出かけてしまいましたが、9月になれば、フランスは新年度が始まっているタイミングでもあり、実際のオリンピックが行われた時とは違う顔ぶれがこのパレードを訪れることになるのかもしれません。

 以前はオリンピックではありませんでしたが、シャンゼリゼはスポーツの勝利を祝う伝統的な場でもあり、1998年にフランスで開催されたサッカーワールドカップでフランスチームが優勝したときには、盛大なパレードが行われ、50万人もの人が集結したという記録もあります。


 しかし、一方でこれをマクロン大統領が発表することには、少々、政治的な企みが感じられないこともなく、オリンピックで皆がすっかり忘れかけている、ほんの数ヶ月前の欧州議会選挙の結果やそれに伴い急に行われた選挙、そして、首相が辞任し、現在は実は首相不在の存在であるような不安定な政情であり、このオリンピックというお祭り騒ぎが終われば、再び現実の社会問題が戻ってくるわけで、マクロン大統領がこのオリンピックの祝賀モードをなんとか、引っ張り続けたいと思っているのが透けて見える気がしてしまいます。

 とはいえ、お祭り騒ぎが大好きなフランス人、今年のパリ祭はオリンピックのためにシャンゼリゼが使えなかったので、9月14日のシャンゼリゼは、おそらくパリ祭以上の盛り上がりが見込まれ、また、大変なイベントとなりそうです。


オリンピック・パラリンピック アスリート シャンゼリゼ祝賀パレード


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