バスやメトロの中で小さい子ども連れを見かけると、なんかホッコリした気分になります。なんか、可愛い子どもがニコニコしていると、こっちまでニッコリしてしまい、なんか暖かい気持ちで見守る気持ちになり、小さい子どもの様子をなんとなく目で追ってしまいます。
特にベビーカーに乗っているくらいの小さな子どもだと、可愛くて仕方ありません。
しかし、最近、気になって仕方ないのは、そんなベビーカーに乗っているくらいの小さな子どもが携帯でアニメのようなものを楽しそうに見ていたりするのをわりと頻繁に見かけるようになったことです。
そんなの他人の子どもなんだから、よそのおばさんがお節介に言うことでもないのですが、「これは絶対によくないな・・」と思うのです。
私が子育てしていた頃には、まだ今のようなスマホにはなっていなかったし、娘が歩くようになってからは、あまりベビーカーのようなものにも乗せることすらできるだけ避けていました。ベビーカーについては、もちろん、その子どもの体力にもよると思うのですが、とにかく、娘はエネルギーが常にありあまっている子どもだったので、小さい頃からお昼寝というものさえ、一切したことがなく、保育園でも、「○○と○○ちゃんは(娘ともう一人の女の子)お昼寝をしないで、他の子を起こしてまわるので、お昼寝の時間は別の部屋にいてもらいます!」と先生に言い渡されたくらいだったので、とにかくその有り余るエネルギーをいかにして消耗させるかということが第一だったのです。
携帯はなかったものの小さなゲーム機を欲しがったりしたこともあったのですが、あくまでも私も夫も、子どもにはよくない・・と自ら買い与えることはしてきませんでした。
たしかにバスの中などで、携帯で動画などを見ている子どもはおとなしく楽しそうにしているのですが、様々な場面で驚くほど色々なことを吸収できる子どもの目を携帯で塞いでしまうのは、大変な損失だと思うのです。
大人でさえも、ついつい四六時中、スクリーンを覗いてしまいがちな昨今ですが、大人にとってさえもあまり、よいこととは思えないし、ましてや小さな子どもは外で公共の場で、色々な人や景色や社会のルールや色々なことを感じることは大切なことだと思うのに、長い時間、受動的に与えられるスクリーンに時間を奪われることは、絶対によくないことだ・・と思うのです。
あまりに長いフライトとか、長距離移動などならば、退屈してしまうこともあるかもしれませんが、ちょっと街中を移動する間くらいの短時間まで、携帯に子守をさせてしまうことに、「これはダメだよな・・」とお節介おばさんは思ってしまうのです。
もちろん、あかの他人の子育てに口出しはしませんが、そんなバスやメトロのベビーカーの中で、携帯を楽しそうに見ている子どもを見つめて、これはやめておいた方がいいのにな・・と思ってしまうのです。
子どものスクリーン(タブレットやスマホなどのデジタル機器)の使用については、政府も危機感を示しており、今年の4月の段階で、国民議会で、「保育園や保育所での3歳以下の子どものスクリーン(タブレットやスマホなどのデジタル機器)の使用を禁止する法案」が提案されていたりしましたが、保育園のみならず、小さな子どもを持つ親が家庭でも心がけるべきことではないかと思います。
人工的に作られたもの以外にも、本来ならば、色々なことに興味を持ち、また、「そんなことが楽しいんだ!・・」と思うことまで楽しめるのが子どもなのに、そんな好奇心とか、なんでも楽しめる能力を摘んでしまうのは、本当にもったいないと思うのです。
今やスマホは生活必需品になり、ないと生活に支障が出るほどになってはいますが、その使い方を間違えると、特に小さな子どもにとっては、発達障害や情緒障害など、すぐに目には見えないカタチで障害を生んでいくような気がして、他人事ながら、気になって仕方ない光景なのです。
子どもと携帯
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