8月も残りわずかとなり、バカンスに出かけたパリジャンたちが戻ってくる・・つまり、メトロも混み始めるし、渋滞も戻ってくる・・と覚悟していたのですが、少しずつは戻ってはいるのでしょうが、まだ閉まっているお店も多いし、いつもほどには、メトロの混雑や道路の渋滞もまだまだ本格的には戻って来ておらず、どうやら、みんなギリギリまでバカンスを楽しむつもりなのだな・・と感じています。
今年はオリンピックがあったり、まだまだこれからパラリンピックが控えていることもあり、パリジャンのバカンスのとり方もイレギュラーだったとは思いますが、とはいえ、学校が始まり、フランスでは9月からが新年度の開始なので、さすがに9月に入れば、多くの人がパリに戻ってくるのだと思います。
もう一つ、今年の夏がイレギュラーだったのは、今年はオリンピックのために、観光客が増えるどころか、どうやら減ってしまった感じ(オリンピック関連以外)で、いつもは夏の間、パリジャンがいなくなっても観光客がけっこういる感じなのにもかかわらず、例年のようには、観光客が来なかったことです。
オリンピックが終わっても、観光客はそれほど戻っておらず、メトロなどの交通機関の値上げもパラリンピックが終わるまでは据え置きで、その他、便乗値上げしているところも多いために嫌われたのだと思っています。
しかし、オリンピックのときから比べると、異常な警戒状態は緩和され、露天商や路上生活者たちは、パリに戻ってきて、スリや置き引きなどの犯罪集団もパリジャンよりも一足先に戻ってきている感じです。
夏のバカンスが終わると、皆、仕事に戻りますが、それと同時にまたデモが再開されます。まったく現金なもので、通常は、毎週のようにどこかで必ずデモをやっているのに、バカンス期間になると、デモもぴったりと止まり、デモもバカンスに入ります。
バカンスの終わりを告げるのは、デモの再開でもあり、デモの予定がさっそく告知されたりして、ああ~もうバカンスも終わりだな~という気分になります。
例外的にヘルスパスがないとどこへも行けないことになった2021年の夏はこのヘルスパス(ワクチンパスポート)反対のデモがバカンス中にも続いたことがありましたが、この年は例外で、通常はフランスのデモはバカンスで休みます。
昨日、ニュースを見ていたら、燃料費が若干、値下げになるという話をしていて、ガソリンを入れながら、インタビューに答えていた若者が、ガソリン価格が下がることについて、どう思いますか?と聞かれていて、彼は開口一番、「もちろんうれしい!もうすぐノエルなので、少しでも予算ができて助かります!」などと言っているのを聞いて、「ああ~そうそう!フランス人は夏のバカンスが終わると、「もうすぐノエル」のマインドになるんだな・・」と苦笑してしまいました。
彼らにとって一番大切なイベントは夏のバカンス、そして次はノエルなのですが、いみじくも、この青年は、まだ8月の最終週から、テレビのインタビューに答えて「もうすぐノエルだから・・」などと言っちゃうところが、なんか、素直で可愛いなぁ~と思ったのです。
夏のバカンスの終わり デモ ノエル
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