2025年6月24日火曜日

ネズミ捕りにかかった気分になったイタリアン

  


 ずっと気になっていたレストラン・・といっても、マルシェの中にあるとってもラフな感じのイタリアンのレストランがあって、いつか、行こう行こうと思いつつ、なかなか行く機会を逸していました。

 近くに住んでいる友人がいるので、今度、その友人と会うときには、あそこに行ってみようと思っていたのです。

 このお店に目をつけてから、かれこれ半年以上も経っているというのに、たまたま、その友人と会う機会がのびのびになっていたために、ずっと行かずにいました。

 先日、ようやく、その友人に会えることになって、楽しみにしていたお店にようやく行きました。

 私がなぜ?そのお店に惹かれたのかというと、ボンゴレに使っているとみられるアサリの殻が山盛りになったお皿が、カウンターテーブルの下の棚に山積みに置かれていて、うわっ!すごい!こんなにアサリの殻!美味しそう!とアサリの殻に惹かれて、今度、ぜったい行きたいと思ったのです。

 パリでは、まるでないとはいいませんが、アサリなどの貝類は、あまりポピュラーではなく、どこでも売っているというものでもありません。魚介好きの私にとって、たとえ、殻でも山盛りのアサリの貝殻は、とっても魅力的に映ったのでした。

 お目当てのお店につくと、イタリア人らしいサーバーのおじさんは、おどけて愉快な感じで、愛想よくニコニコ迎えてくれました。

 私はアサリの貝殻につられてきたので、迷うことなく、ボンゴレを注文、友人はアンティパストをオーダーしました。

 しばらくして、オーダーしたボンゴレがやってきて、楽しみにしてきたボンゴレにようやくありつけた私は、ちょっと期待しすぎていたのかもしれません・・が・・、食べてみると、ハッキリ言って、ガッカリ・・マズくはない・・のですが、決して美味しくもない・・。

 アサリさえあれば、自分で作った方が絶対美味しいのは間違いない・・感じでした。ちょうど、友人とは、バカンスに出かける場所について、どこがいい?イタリアだったらどこ?などという話をしていたために、余計にガッカリ・・ハッキリ言って、イタリアだったら、絶対にこんなボンゴレ・・絶対にあり得ないよね・・と言う話になりました。

 周囲を見渡してみれば、ポツポツとボンゴレを食べている人も見当たるのですが、あの山のようになっていた貝殻が随時出るほどではない・・ひょっとして?あのアサリの貝殻は、客寄せのためだったかもしれない・・とその時、初めて気が付きました。

 そうすると、私は、ネズミ捕りにかかったネズミのようなものです。

 パリでは、ハズレのイタリアンのお店というものがけっこう多く、滅多にイタリアンには行かないのですが、アサリの貝殻につられて、見事にそれにひっかかってしまった気分でした。

 こんなもの?を食べてしまうと、やっぱり美味しいものを食べに、やっぱりイタリアに行きたい!となってしまうのでした。

 今回は、ちょっとガッカリした話だったので、敢えて店名等は書きませんので、悪しからず。


イタリアン ボンゴレ パリ


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