2025年6月26日木曜日

リドル アウトレット(Lidl Outlet)がフランスに進出

  


 ドイツのディスカウントスーパーマーケットチェーンであるLidl(リドル)が新たに新しいコンセプトの食料品以外の商品を激安価格で販売する「Lidl Outlet」(リドルアウトレット)をイル・ド・フランス地域圏に2店舗オープンしました。

 フランスに数あるスーパーマーケットの中でもLidl(リドル)は、そもそも低価格帯のスーパーマーケットですが、それをアウトレットと銘打ち、さらに従来のスーパーマーケットでは販売していない価格の商品を破格の値段で販売するという、いわゆるハードディスカウントショップに乗り出したということです。

 今、大手のスーパーマーケットでさえも、あまり業績が好調だという話を聞きませんが、逆にこの手のハードディスカウントショップが隆盛であるのは時代のトレンドともいうべき変化でしょうか?

 我が家の近所にあるコマーシャルセンターの中には、カーフールとACTION(アクション)の両方が入っていますが、この2店舗を見ているだけでも、この流れは、明白です。

 コマーシャルセンターの奥の隅にできたACTIONは、場所的にもこのコマーシャルセンターの中では、一番奥ゆえ、あまり良い場所とは言えません。

 一方、カーフールは依然として巨大なスペースを有していて、すごく恵まれているにもかかわらず、その半分のスペースは閉鎖。さすがに食料品は、圧倒的な数の商品を置いているので、その部分に関しては、かろうじて生き延びていますが、どうにもこのスペースと商品構成、価格、販売方法等、いかにも先細りの感が否めません。

 そこへ行くと、スペースもカーフールの半分もないACTIONの方は、お客さんが途絶えることなく、また、かなりの荷物を抱えて帰る人が多い印象で、あまのじゃくな私からしたら、逆に、そんなに買うものある?けっこう、ムダなもの買ってない?とさえ思ってしまうくらい、よく売れています。

 こうなってくると、このハードディスカウントショップの勢いはますます増してきて、それが拡大すればするほど、一般のスーパーマーケットでは、食料品以外のものは、停滞していってしまう道を辿りそうです。

 そもそもこのハードディスカウントショップは、廃業あるいは、傾きかけた店舗の商品を買い叩いて売るというもの、一般のスーパーマーケットで売れ残ったものなどがますます、このような店舗に流れて、ますます従来のスーパーマーケットを締め上げることになります。

 現在のところは、リドル アウトレットは、サン・ピエール・デュ・ペレー(エソンヌ県)とビュシュレー(イヴリーヌ県)の2店舗ですが、他の地域にも拡大していく予定とされています。

 開店早々の店舗では、通常200ユーロのシルバー・クレスト・ポータブルエアコンが50ユーロで販売され、60台が30分で完売したと発表されています。

 え~~?エアコンが50ユーロ??私も欲しかった~~!と思いましたが、きっと、今からいっても、もうないです。

 店舗では、季節ごとのテーマに加えて、ファッションや美容、スポーツやレジャー、家庭用品や装飾用品、工具、園芸用品などが販売されます。

 また、パークサイド(DIY)、シルバークレスト(家電・キッチン家電)、クリビット(スポーツ用品)、ルピル(子供用ゲーム・玩具)といったリドルの主力ブランドに特化したコーナーも設けられているそうです。

 一度は、ぜひ、覗いて見たいところですが、なんだか、家から遠そうです。


リドル アウトレット(Lidl Outlet)


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